止まらぬ猛暑 7月スタートは名古屋で40℃予想 関東~西日本を中心に危険な暑さ 熱中症に厳重警戒

1日(金)の天気と予想最高気温(前日差)

 7月スタートのきょう(金)も各地で危険な暑さが続きそうだ。名古屋では40℃まで気温が上がる予想で、東京ではきょうで一週間連続の猛暑日となる見込み。各地で体にこたえる暑さが続いているため、熱中症には厳重な警戒が必要となる。

猛暑おさまらず 熱中症対策は万全に

6月30日(木)の最高気温分布

 きのう30日(木)は全国の179地点で35℃以上の猛暑日となり、埼玉県の鳩山で39.9℃まで気温が上がるなど、東日本を中心に危険な暑さとなった。きょう7月1日(金)も関東周辺の猛烈な暑さはおさまる気配はなく、そのエリアは東海や西日本にも広がる見通し。きのう以上に暑くなる所もありそうだ。

1日(金)の予想最高気温分布

 特に気温が上がりそうなのが名古屋で最高気温は40℃予想。前橋、熊谷(埼玉県)、岐阜で39℃、京都や奈良、佐賀などで38℃まで上がることが予想されている。また、東京都心でも36℃まで上がる見込みで、きょうで一週間連続の猛暑日となりそうだ。きょうも関東以西の各県に熱中症警戒アラートが発表されている。

1日(金)5時発表 熱中症警戒アラート

 喉が渇いたと感じる頃にはすでに脱水症状になっている可能性があるため、喉が渇く前の水分補給を心がけたい。また、室内で熱中症にかかるケースも増えているため、無理せず冷房を使うなど、できる限り涼しい環境に身を置くようにしてほしい。

広く夏空 雷雨は山沿いが中心

1日(金)時間帯別の予想天気分布

 天気は東北南部から九州にかけては広く晴れて、夏空が広がる見込み。気温上昇や湿った空気の影響で午後は大気の状態が不安定になることが予想されるが、にわか雨や雷雨はあっても山沿いの一部に限られそうだ。東北北部の雨も朝までで、日中は止む見通し。ただ、これまでの雨で地盤が緩んでいる所があり、昼前までは土砂災害などに注意が必要となる。一方、沖縄は湿った空気の影響で断続的に雨となり、雷雨になる所もありそうだ。

フィリピンの東の熱帯低気圧 今後台風へ

1日(金)午前3時の熱帯低気圧進路予想と雲の様子

 フィリピンの東にある熱帯低気圧は 、今後24時間以内に台風まで発達する見通し。南西諸島や西日本では 土日にかけて台風周辺の湿った空気が流れ込むため、まとまった雨になる所がありそうだ。風も次第に強まってくるため、大雨や強風などに注意が必要となる。

(気象予報士・多胡安那)

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