暑い夏は、日本の海で海水浴を楽しもう! (海のルール・海開き・持ち物・アクティビティなど)

日本の海水浴事情

日本は周りを海に囲まれた島国のため、郊外へと足を伸ばすと、美しい海やビーチがたくさんあります。夏になると多くの日本人が、家族や友人、カップルで海に行き、海水浴を楽しみます。

東京近郊では、交通の便のよい神奈川県にある逗子海岸三浦海岸一色海岸などのビーチが、千葉県では人混みが比較的少なくのんびり過ごせる九十九里浜沖ノ島海水浴場銚子マリーナ海水浴場などのビーチが人気です。

関西方面では、和歌山県にある白良浜海水浴場が透明度が高く、サラサラの白い砂が美しいと人気を集めているほか、京都府にも日本三景と称される美しい海岸があります。

本記事では日本で海水浴を楽しむための基本情報や知っておきたいマナー、日本のビーチでできるマリンアクティビティ、東京近郊や沖縄のビーチリゾートについて解説します。

海開きの時期について

海開きとは、夏に砂浜を海水浴場として開場すること。また、その日に行われる行事のことを指します。行事では、シーズン中の安全を願い、神主などが神事を執り行うこともあります。海開き前の遊泳はほとんどの海水浴場で禁止されています。

海開きは、水質や水温などを考慮して宣言されます。その際、遊泳可能区域や監視員を設けるなど、安全に遊泳できるよう様々な対策がなされます。海開き前はそのような対策がされておらず、大変危険です。

例年の地方ごとの海開き時期目安をご紹介します。

・北海道・東北地方:7月中旬~8月中旬

・関東・中部・近畿地方:7月上旬~8月下旬

・中国・四国地方:7月上旬~8月下旬

・九州地方:6月下旬~8月下旬

・沖縄:3・4月~10月中旬

海開きはエリアやビーチ、また年によって異なるため、必ず調べてから行くようにしましょう。

日本語以外で海開きの時期が告知されることは少ないので、心配な方は地元の観光協会や観光案内所に問い合わせましょう。

8月であればほとんどの海水浴場で海開きが行われますが、7月上旬など早い時期なら注記が必要です。

オススメのビーチ

東京近郊のビーチや沖縄のビーチをご紹介します。

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海水浴に持っていくとよいもの、オススメリスト

海水浴を楽しむためには、以下のものを持参するのをオススメします。ビーチに着いてから「あれが欲しかったなあ」と気づくことはよくあることです。ぜひ参考にしてみてください。

また、ビーチによっては、レンタルできる場合もありますが、高くついてしまったり、貸し出しをしていない場合もありますのでご注意を。

1.タオル

これだけは忘れてはいけないのがタオルです。海からあがり水気を拭き取るためにはもちろんですが、日差しから肌を守ったり、体を冷えから守ったりするために使うこともできます。また、砂の上に敷けば、レジャーシートの代わりにもなります。海水浴をする際は、1枚だけでなく数枚持って行くとよいでしょう。

2.パラソル

日除けをするにはパラソルをオススメします。1日中日光に当たっていると日射病や熱中症などにかかり、体調を崩す可能性が高くなります。せっかくの旅行に体調を崩すなんてことがないようしっかりと対策をしましょう。

多くのビーチでは、パラソルの貸し出しが行われています。海外からはなかなか持ち込むのが難しいため、レンタルするとよいでしょう。

3.飲み物

海水浴をしているとつい忘れがちとなるのが水分補給です。脱水症状や熱射病を予防するためにも、こまめな水分補給を心がけましょう。海の家や売店などでも飲み物を購入することはできますが、事前にコンビニやスーパーマーケットなど購入しておくと節約することができます。

ただし、海の家などの施設への飲み物や食べ物の持ち込みは基本的に禁止されていますので、ご注意ください。

冷たい飲み物が飲みたいという方は、ペットボトル飲料ではなく、水筒を持参するとよいでしょう。また、コンビニで販売している、凍らせたペットボトル飲料を買うのもオススメです。

4.浮き輪

海に入ってゆっくり過ごすために浮き輪があるとよいでしょう。子どもがいるご家庭の場合、子どもの身を守るためにも浮き輪が必須となります。海の家や売店で売られていることもありますが、節約したいという方は持参することをオススメします。

5.日焼け止め

日本の夏は紫外線が非常に強く、一日中海水浴を楽しんでいると肌が焼けてしまいます。美肌と健康のためにも日焼け止めを欠かさず塗るようにしましょう。また、日焼けした後は肌が乾燥しますので、ボディークリームなども持って行くとよいでしょう。

日焼け止めやボディクリームは、ドラッグストアやコンビニで購入することができます。

日本のビーチで試したい遊び

1. スイカ割り

日本人は夏の思い出作りとして、海水浴場の砂浜でスイカ割りを楽しむことがあります。

スイカ割りとは、タオルなどで目を隠した人が、周りの人の声を頼りに地面に置いたスイカを棒で割る遊びです。スイカを割ったあとは、棒で割ったスイカをみんなで味わいます。

海水浴場が混んでいる場合は、周りに迷惑がかかるのでやめておきましょう。また、場所によっては禁止されている場合もありますので、海水浴場のルールに従ってください。

2. ビーチバレー

ビーチバレーとは、砂浜で行うバレーボールのことで、ビニール製の大きくて軽いボールを使うのが特徴です。

ビーチによってはネットを張ったコートがある場合がありますが、すべてのビーチにあるわけではありません。コートがない場合は、円を作ってビーチバレーを楽しむ人もいます。

ビーチバレーをする際は、ほかの人の迷惑にならないよう気をつけましょう。

3. 花火

砂浜での夜の楽しみは、花火です。夜風に吹かれ、波の音を聞きながら友達とワイワイと楽しむ手持ち花火は、よい思い出になるはず。

ただし、花火禁止のビーチや花火をしてよい時間が決まっている海水浴場も多いので、必ず花火をする前に確認しましょう。また、花火で遊んだあとは燃えカスやゴミを持ち帰るルールになっていますので、必ず守りましょう。

日本のビーチでできるマリンアクティビティ

1. スキューバダイビング

スキューバダイビングとは、空気を詰めたタンクを使って行うダイビングのこと。

ダイビングショップで器具を借りて、スキューバダイビングをすることができます。体験コースを設けているダイビングショップであれば、ライセンスを持っていなくてもダイビングを楽しむことができます。事前予約が必要な場合が多いので、注意してください。

2. シュノーケリング

シュノーケリングは、シュノーケルセット(呼吸器具)を身につけて、水面または比較的浅い水中を游泳するマリンスポーツのこと。ライフジャケットを身につければ、子どもでも楽しめるマリンスポーツです。

岩場や潮の流れがはやい場所には入らないよう、十分に注意しながら楽しみましょう。シュノーケルセットやライフジャケットは、レンタルを行っている海水浴場もあります。

3. パラセーリング

パラセーリングは、パラシュートを装着して、ロープでモーターボートに引っ張ってもらい、空中に浮き上がるマリンスポーツのこと。

パラシュートはモーターボートに繋がれていて離発着も船上で行うので、自力で走ってテイクオフするパラグライダーと比べると、簡単に楽しめます。

海の家について

海の家(うみのいえ)」とは、海水浴のために海を訪れる人々に、有料でシャワーや更衣室などの設備を貸したり、飲食物を提供したりする施設のことを言います。海水浴のシーズンになるとビーチ沿いに立ち並ぶ、海水浴に欠かせない施設です。

海開きが行われる7月から8月の2ヶ月間のみ営業されます。

7月中旬にオープンする店や、8月お盆明けから片付けに入る店など、店によって期間は異なります。人気のあるビーチでは、海の家が10~20軒並ぶこともあります。

海の家には様々なタイプの店があり、定番の日本食を扱う店はもちろん、イタリアンやファストフードを提供する店もあります。その店によって提供されている商品は異なりますが、一般的にジュース、ビールなどの飲料や、焼きそば、カレーライスなどの軽食を注文し、店内で食べながら休憩することができます。ただし、遊泳をする予定のある方は危険ですので飲酒を控えてください。

多くの店では、パラソルやビーチベッド、浮き輪、水着など、海のレジャーに欠かせないグッズの販売やレンタルサービスを行っています。ブギーボードやボディボードなど、マリンスポーツ用品がレンタルできる場合もあります。

なかには、1日だけでなく、数日滞在して海を楽しみたいという人のために、宿泊施設を併設しているところもあります。また、ビーチイベントや、音楽イベントなどを開催する海の家もあります。

更衣室について

着替えをしたいときは、更衣室のある海の家を探しましょう。更衣室にはコインロッカーがある場合もあり、貴重品や着替えの洋服などを入れておくことができます。

ただし、すべての海の家に更衣室があるわけではありませんので、ご注意ください。

シャワーについて

ビーチによっては誰でも使える無料のシャワーがある場合がありますが、ない場合は海の家のシャワーを利用するとよいでしょう。シャワールームには、シャンプーやボディーソープが完備されているところも多く、砂などをきれいに落として帰宅できます。

更衣室同様すべての海の家に更衣室があるわけではありません。

トイレについて

公衆トイレがあるビーチも多いですが、混雑している場合も多いので、その際は海の家のトイレを利用するとよいでしょう。

海の家のトイレは、更衣室を使用している人や飲食などで利用したときにしか利用できない場合もありますので、店のスタッフに確認のうえ、利用してください。

ゴミについて

ゴミは持ち帰るか、規定の場所に捨てましょう。ゴミ置き場を用意しているビーチは少ないので、ビーチに来る際はゴミになるようなものは持ち込まないことをオススメします。

また、ビーチにゴミを置いて帰ったり、帰り道のコンビニやスーパーに大量のゴミを捨てるのは、迷惑行為です。ビーチや海を清潔に保ち、近隣の方に嫌な思いをさせないよう思いやりの気持ちをもちましょう。

海で気をつけたいこと

1.海には急に深くなる場所や流れの速い場所などがあります。また、クラゲ、サメに遭遇する可能性もあるので、「危険」「遊泳禁止」となっている場所には絶対に入らないようにしましょう。

2.遊泳可能エリアでも、海水の流れの方向や強弱、深さなどの周囲の状況や自分の体力を考えながら、注意しながら遊びましょう。

3.体調が優れないときやお酒を飲んだ状態で海に入ると、事故にあう可能性が高くなるので、絶対にやめましょう。

4.長時間遊泳すると疲れて事故に遭う可能性が高まります。定期的に休憩をとりましょう。

5.天候の変化に注意し、波が高いときなど悪天候の場合は、海に入るのをやめましょう。また大きな地震が起きた場合は、速やかに海岸から離れ避難しましょう。

6.子どもだけで遊ぶのは、浅い場所であっても危険です。必ず大人が付き添い、目を離さないようにしましょう。また混雑したビーチでの迷子にも注意しましょう。

7.ボートに乗る際は、ライフジャケットを正しく着用しましょう。

8.夏の浜辺の気温は30度を超え、直射日光に長時間あたれば体力も奪われます。熱中症や脱水症状を起こさないようにするため、パラソルなどの日陰に入り、こまめに水分補給をしましょう。

魅力いっぱいの夏の海水浴ですが、注意すべきことはこれだけではありません。一歩間違えれば命の危険もありますので、その土地や自治体のルールに従い、個人の責任において海水浴を楽しんでください。

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