糖度12度以上のブランドミカン「湘南の輝き」を初出荷 「今年も色付き具合が良く」

初出荷されたハウスミカン「湘南の輝き」=大磯町生沢

 JA湘南のブランドミカン「湘南の輝き」が6月30日、県内5市場に初出荷された。地元の生産農家は「今年も色付き具合が良く、スーパーに並んでもお手頃のサイズ」と手応えを語り、8月下旬までに約22トンの出荷を見込んでいる。

 湘南の輝きは、JA湘南ハウスみかん組合に加盟する大磯、二宮町の農家計5軒が温室栽培し、路地ミカンより3カ月ほど早く収穫される。水切りなどの管理で木の水分吸収量を抑えた糖度12度以上の甘みと、ほどよい酸味が特徴で、2005年に商標登録された。

 この日は、大磯町生沢の選果場に約2トンが集められ、色付きや大きさのチェック、選別作業を経て横浜や平塚、小田原など計5市場に出荷した。

 原油価格高騰の影響を受け、温度管理に必要とする燃料費が上昇。今年の5キロ入りは500円増の8500円に値上げせざるを得なかった。小林範治組合長(53)は「堪えますね」と悩ましい様子だが、「買い求める方が納得する味だと思っているので、ぜひ食べてほしい」と話している。

 JA湘南直売所「あさつゆ広場」や通販サイト「JAタウン」で販売。問い合わせはあさつゆ広場、電話0463(59)8304。

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