間宮祥太朗、ひとりで出自に苦しむ姿 教壇に立つ姿も 「破戒」場面写真

7月8日より劇場公開される、島崎藤村の同名小説を間宮祥太朗主演で描く映画「破戒」から、新たな場面写真と間宮祥太朗のインタビュー映像が公開された。

場面写真では、ひとりで出自に苦しむ丑松(間宮祥太朗)の姿や、教員として働く丑松が教壇に立つ姿などが切り取られている。

インタビュー映像では、出演の経緯や共演者について語っている。出演を決めた理由については、「原作が100年以上前のもので、60年振りに今、新作として公開する制作陣の方々のお話を聞いて、自分も参加したいと思ったので出演を決めました。自分が参加することで『破戒』の原作を知らない方たちが知るきっかけになればいいと、参加することへの意気込みになりました」と明かしている。

また、丑松に恋心を寄せつつも思いを告げられない控えめな女性・志保を演じた石井杏奈との共演については、「志保と瞳が合った時に、言葉以上に語りかけてくることが多くて。「わあ!これは!」と思ったのは、手が触れて、志保と丑松の目が合うラストシーン。この先の(辛いであろう)人生に巻き込んでしまう怖さと迷いと、それでも志保が自分に付いてきてくれる喜び。志保と手を触れて、志保の目を見た時にすごい覚悟を感じて。その覚悟に対して(自分も)覚悟を持たないといけないなと。セリフではない目線だけのやり取りでしたけど、印象に強く残りました」と振り返っている。

「破戒」は、被差別部落出身であることを隠して小学校の教師を務める瀬川丑松の苦悩を描いた島崎藤村の小説を、60年ぶりに映画化した作品。亡くなった父から、出自を隠し通すよう強い戒めを受けていた丑松だったが、父からの戒めを破り、出自を隠さず生きる決意をする。丑松を「東京リベンジャーズ」などの間宮祥太朗、丑松が恋をする士族の娘・志保を石井杏奈が演じるほか、矢本悠馬、眞島秀和、高橋和也、竹中直人らが顔をそろえる。「発熱天使」「みみをすます」の前田和男が監督を務める。

【作品情報】
破戒
2022年7月8日(金)より丸の内TOEIほか全国公開
配給:東映ビデオ
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