岡山県は1日、担当業務の事務処理を怠り、取り繕うための文書を偽造して関係先に送るなどしたとして、県備中県民局の男性主任(42)を地方公務員法に基づき停職3カ月の懲戒処分にしたと発表した。
県によると、本庁人事課に在籍していた2020、21年度、福利厚生関係の申請1件の処理を進めなかった上、虚偽の処理状況を記した文書を上司の決裁を受けずに作成。申請者に送付するとともに、この文書の写しを破棄したとされる。
今年4月に申請者の問い合わせで発覚。主任は県の聞き取りに対し「他の業務を優先させて申請に手がつけられなかった」と話したという。
県は監督責任として当時の上司4人を戒告などとした。主任の文書偽造については告訴を見送る方針。