中国広東省、脱炭素への道 加速するクリーンエネルギー転換

© 新華社

中国広東省、脱炭素への道 加速するクリーンエネルギー転換

羅闘沙島(広東省湛江市)海域での実証運転のため、同省茂名広港からえい航される中国初の深遠海浮体式風力発電ユニット「扶揺号」。(5月29日、小型無人機から、茂名=新華社記者/劉大偉)

 【新華社広州7月1日】中国広東省はエネルギーの対外依存度が高く、エネルギー構造をさらに改善、転換する上で多くの制約がある。同省はこの問題を解決するため、自らの産業構造やエネルギー構造などの基本的特徴に立脚し、洋上風力発電と太陽光発電の発展に力を入れている。

 同省の海岸線は4千キロを超えるが、海と陸地の双方で風力発電や太陽光発電などのクリーンエネルギープロジェクトが盛んに進められている。これらのプロジェクトは、地元の景色を変えるだけでなく、かつてない速さで人々の生産方式とライフスタイルを変えている。

 同省台山市海宴鎮では2021年末、総投資額約22億元(1元=約20円)、設備容量500メガワットの「漁電共生」型太陽光発電プロジェクト第1期が送電網に接続した。水面に太陽光パネルを設置し、パネルの下で養殖を行うことで、水域空間の立体的な利用を実現している。同様のプロジェクトとしては粤港澳大湾区(広東・香港・マカオビッグベイエリア)で最大規模を誇る。

中国広東省、脱炭素への道 加速するクリーンエネルギー転換

広東省茂名市浜海新区で建設中のグリーン化学工業・水素エネルギー産業パーク。(2021年11月4日、小型無人機から、茂名=新華社記者/王瑞平)

 データによると、同省で21年に新たに稼働した洋上風力発電プロジェクトは17件、新規設備容量は549万キロワット。太陽光発電の新規設備容量は225万キロワットだった。同省は第14次5カ年規画(2021~25年)期間中に洋上風力発電の設備容量を新たに約1700万キロワット増やすとしており、太陽光発電や水素エネルギー、原子力などのクリーンエネルギープロジェクトを加速させる。

 同省は鉄鋼生産能力の削減▽スクラップ由来の粗悪な違法鋼材「地条鋼」の取り締まり▽小規模火力発電所を閉鎖▽石油化学、鉄鋼、セメントなど重点業界での省エネ・炭素削減技術の持続的な改造-も進めている。立法面での進展では「広東省グリーン建築条例」が挙げられる。低炭素交通インフラネットワークの構築も加速し、新エネルギー車の普及にも力を入れている。

 広東省発展改革委員会資源節約・環境保護処の謝健標(しゃ・けんひょう)副処長は同省の2030年までの取り組みとして「単位GDP当たりのエネルギー消費量と二酸化炭素(CO2)排出量の抑制レベルで引き続き全国上位を占める。エネルギー消費に占める非化石エネルギーの割合を約35%、森林率を約59%に引き上げ、CO2排出量の減少転換(ピークアウト)目標を予定通り達成する」と語った。