坂口健太郎、自身が演じた“菅波先生”のモデルとなった医師を追うドキュメンタリー「うちのセンセイ」でナレーションを担当

テレビ朝日系列の全国24社が、独自の視点で週替り制作をしているドキュメンタリー番組「テレメンタリー2022」。テレビ朝日では7月2日にkhb東日本放送制作「うちのセンセイ ー元東大病院医師のつくる道ー」(土曜午前4:50。放送日時は系列各局によって異なる)を放送する。さらに、俳優の坂口健太郎がナレーションを担当する。

人口約7万5000人の宮城県北部登米市。この地にある「やまと在宅診療所 登米」で院長を務めている田上佑輔氏は、宮城、岩手、神奈川で七つの診療所を運営する医療法人の理事長でもある。かつて東大病院の腫瘍外科医として将来を嘱望されていた田上氏が、地域医療に目を向けたきっかけは、2011年の東日本大震災。医療ボランティアとして沿岸部の避難所に駆けつけ、その後、登米市で市民病院の休日の宿直を担当。宮城と東京を行き来する中で“かかりつけ医”の重要性に気付いたという。

田上氏は東大病院を辞め、32歳で在宅診療専門の診療所を開設し、在宅診療の現場に飛び込んだ。“少人数の医師が地方に移り住み地域医療を担う”というイメージがある地方での在宅診療。田上氏は複数の医師によるチーム制を打ち出し、医師が都市部と地方を行き来しながら診療するという仕組みを通して、地方の医師不足の解消を目指している。そんな医師と患者が出会い、共に新たな道を見つける地域医療に、全国の自治体から熱い注目が集まっている。

田上氏は、2021年放送されたNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」の人気キャラクター・菅波光太朗のモデルとなった人物であり、そのドラマで菅波を演じていたのが坂口だった。さらに、田上氏は「おかえりモネ」で医事考証も担当したこともあり、その縁から東日本放送のスタッフが坂口にナレーションをオファー。快諾してもらったという経緯がある。

収録を終えた坂口は、「田上先生が今まで培ってきたことを、声を吹き込むという形で参加させていただけたこと、とても光栄に思います。地域医療と人々をつなぐ田上先生の生きざまを感じてもらえたらうれしいなと思います」と、今回のナレーションに込めた思いを語っている。

© 株式会社東京ニュース通信社