1日午前11時50分ごろ、神奈川県秦野市曲松1丁目の畑で、所有者から「畑から異臭がするので掘ってみたらビニール袋が出てきた」と、秦野署に通報があった。駆け付けた署員が袋を開けたところ、性別不明の乳児の遺体が見つかった。署が死体遺棄事件として捜査、詳しい経緯を調べている。
署によると、遺体は腐敗が進んでおり、死後、時間がたっているとみられる。署は、近く司法解剖して死因を調べるほか、現場周辺の防犯カメラ映像を解析するなどして、遺体を遺棄した人物の特定を進める。
現場は、小田急線渋沢駅から南に約300メートル離れた住宅街。署によると、畑は休耕地だったという。
◆近隣住民に不安や戸惑い
閑静な住宅街の中にある休耕地で起きた乳児の死体遺棄事件。近隣住民には不安や戸惑いが広がった。
現場近くに住む男性(70)は「約50年住んでるけどこんな事件は初めてだ。(現場は)この辺を知っている人じゃないと分からない場所」。周辺は地元の人たちや配達業者が出入りする程度で人通りは少なく、近所の女性(69)は「(畑は)子どもが虫取りするような場所だった。赤ちゃんが本当にかわいそう」と声を詰まらせた。