気象庁は1日(金)、6月の天候まとめを発表した。それによると、東・西日本の気温はかなり高く、下旬は記録的な高温となった。また、西日本太平洋側の降水量はかなり少なく、東日本日本海側と西日本太平洋側の日照時間はかなり多かった一方、北日本の降水量はかなり多く、沖縄・奄美の降水量は多くなった。

東・西日本でかなり高温　下旬は記録的な高温に

　6月前半はオホーツク海高気圧の影響などで冷たい空気が流れ込み、全国的に気温が平年を下回ったものの、月の後半は太平洋高気圧が強まり暖かい空気が流れ込みやすかったため、月平均気温は東・西日本でかなり高くなった。特に下旬は東・西日本で記録的な高温となった。金沢、富山、松江、境、米子(以上、鳥取県)など、9地点では月平均気温の高い方からの1位を更新。鳥取、浜田(島根県)、彦根、平戸(長崎県)の4地点では、月平均気温の高い方からの1位タイの値を記録した。

西日本太平洋側で少雨と多照　記録的に早い梅雨明け

　本州付近は低気圧や梅雨前線の影響を受けにくかったため、西日本太平洋側の月降水量はかなり少なく、東日本日本海側と西日本太平洋側の月間日照時間はかなり多くなった。下旬には太平洋高気圧の北への張り出しが強まり、梅雨前線が北上したため、東・西日本の各地と東北南部では記録的に早く梅雨明けの発表があった。（速報値）

北日本と沖縄・奄美は降水量が多かった

　気圧の谷や湿った空気の影響を受けやすかったため、北日本日本海側と北日本太平洋側の月降水量はかなり多くなった。また、梅雨前線が沖縄付近に停滞することが多かったため、沖縄・奄美の月降水量は多くなった。旭川、江差(以上、北海道)の2地点では、月降水量の多い方からの1位を更新した。