牛の夏バテ対策に追われる酪農家 搾乳量の減少を心配 宮城・大崎市

連日の暑さで、影響を受けているのは人間だけではありません。酪農家は乳牛が夏バテして搾乳量が減ってしまわないよう対策に追われています。

宮城県大崎市岩出山の鈴木牧場では、乳牛を40頭飼育しています。

牧場を経営する鈴木篤さんは、連日30度を超える暑さへの対策として、9台の送風機とミストをフル稼働させています。

今のところ湿度がそれほど高くないこともあり、牛たちは夏バテせずに過ごせているということです。

しかし、このまま暑い日が続き湿度も上がれば、現在1日1トンほどの搾乳量が減ってしまうと心配しています。

鈴木牧場鈴木篤さん「長い暑さは牛の体力を奪いますから、食欲がなくなると乳量は3割ほど減りますから、(暑さを)どこまで抑えられるか牛に頑張ってもらうしかないですね」

また、燃料費や飼料代の高騰も悩みの種です。

鈴木牧場では2021年、暑さ対策のため送風機を4台から9台に増やしました。

これに伴い、電気代が1カ月当たり約5万円も増えました。

更に輸入の飼料代も3割ほど高くなり、経営を圧迫しています。

鈴木牧場鈴木篤さん「経営的にはもう餌代は上がる、電気代、もう良いところは何もないですね、人件費が出ていないというところまで来ています」

牛の体調管理に気を配り、経費の高騰にも頭を悩ませる日々が続きます。

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