果樹カメムシ類 県全域に注意報 県、薬剤散布の徹底呼び掛け

モモやナシに被害を与えるチャバネアオカメムシ

 岡山県は1日、モモやナシに被害を与える「果樹カメムシ類」の大量発生が予想されるとして、県内全域の生産農家に注意報を発表した。JAなどを通じて薬剤散布の徹底を呼び掛ける。

 カメムシ類は、チャバネアオカメムシ(体長約10ミリ)、クサギカメムシ(同15ミリ)、ツヤアオカメムシ(同15ミリ)。針のような口で果汁を吸い、生育不良を引き起こす。県農業研究所(赤磐市)の6月16~25日の調査で平年の倍以上の数を確認した。

 注意報の発令は2年ぶり。県農産課は「夜行性で、夜も高温が続いているため、行動が活発になっているのではないか」としている。

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