川崎大師夏の風物詩「風鈴市」 全国800種類2万個、涼やかな音色

通りに鮮やかな風鈴が並び、涼やかな音色を響かせた川崎大師の風鈴市=川崎市川崎区

 川崎の夏の風物詩「風鈴市」が1日、川崎大師平間寺(川崎市川崎区)の境内と、周辺の表参道、仲見世通りで始まった。全国各地の約800種2万個の風鈴が店先に並び、涼やかな音色が訪れた人を楽しませている。8月7日まで。

 風鈴市は川崎大師観光協会が主催し、1996年に始まった。今年は境内に全国各地の風鈴の展示場所を設け、川崎大師オリジナルのガラス風鈴「厄除(やくよけ)だるま風鈴」、漆器の技法「蒔絵(まきえ)」を取り入れて手描きで作られた「喜多方蒔絵風鈴」、小田原市特産の「小田原風鈴」など各地の風鈴がそろう。

 横浜市鶴見区から初めて訪れた女性(54)は「音色も全て異なり、見ていて楽しい。暑いけれど風鈴の音色を聴くと、涼しさを感じる」と一つ一つの模様に見入った。風鈴市実行委員長で老舗和菓子店・住吉社長の森明弘さん(54)は「風鈴には魔よけの意味もあり、材質によって音色も異なる。心地よい色を選んでほしい」と呼びかけた。

© 株式会社神奈川新聞社