台風4号_九州,四国,近畿,東海地方の予想雨量は、最接近いつ 気象庁予報、関東甲信も大雨恐れ

写真を拡大 台風4号の予想経路図=2022年7月4日午後6時50分発表(気象庁HP引用)
写真を拡大 2022年7月4日午前6時ごろ時点の台風4号の予想進路図(JTWCより引用)。台風の通過時間は、Zを単位とする数字。日本時間は9を足した時間。KTSは中心付近の最大風速を表す。単位はノット(約 0.514m/s)

 気象庁によると台風4号は7月4日、東シナ海を北上。5日は九州にかなり接近し上陸する恐れがある。その後、西日本や東日本太平洋側を東へ進むとみられ、地域によって大雨や強風の恐れがある。九州、四国、近畿、東海、関東甲信地方で予想される台風の最接近の時期、雨量、風の強さをまとめた。

気象庁の予報

九州南部への接近時期、予想風速と雨量

 気象庁の7月4日夕の発表によると、台風4号は東シナ海を北上し、5日には九州にかなり接近し上陸する恐れがある。このため、台風が予報円の中心付近を進むと、九州南部では早い所で4日夕方に風速15メートル以上の強風域に入る見込み。

風の予想

 4日に予想される最大風速(最大瞬間風速)

宮崎県           12メートル(25メートル) 鹿児島県(奄美地方を除く) 15メートル(25メートル)

 5日に予想される最大風速(最大瞬間風速) 宮崎県           16メートル(25メートル) 鹿児島県(奄美地方を除く) 15メートル(25メートル)

雨の予想

 4日に予想される1時間降水量は、 宮崎県          40ミリ 鹿児島県(奄美地方除く) 40ミリ 奄美地方         30ミリ

 5日に予想される1時間降水量は、 宮崎県          40ミリ 鹿児島県(奄美地方除く) 50ミリ 奄美地方         40ミリ

 4日午後6時から5日午後6時までに予想される24時間降水量は、 宮崎県          150ミリ 鹿児島県(奄美地方除く) 180ミリ 奄美地方         80ミリ ※いずれも多いの所の降水量

波の予想

 5日にかけて予想される波の高さ 宮崎県          3メートル うねりを伴う 鹿児島県(奄美地方除く) 4メートル うねりを伴う 奄美地方         3メートル うねりを伴う ※いずれもうねりを伴う

九州北部への接近時期、予想風速と雨量

 気象庁の7月4日夕の発表によると、台風4号は今後も東シナ海を北上、次第に進路を東よりに変えて、5日朝から夕方にかけて九州北部地方に最も接近し上陸する恐れがある。台風が予報円の中心付近を進みますと、九州北部地方の早い所では、4日夕方には風速15メートル以上の強風域に入る見込み。

雨の予想

 4日から5日にかけて予想される1時間降水量は、 山口県 30ミリ 福岡県 30ミリ 佐賀県 30ミリ 長崎県 30ミリ 大分県 40ミリ 熊本県 40ミリ

 4日午後6時から5日午後6時までに予想される24時間降水量は、

 山口県 100ミリ

 福岡県 120ミリ

 佐賀県 120ミリ

 長崎県 100ミリ

 大分県 150ミリ

 熊本県 150ミリ ※いずれも多い所

 台風の進路によっては、大雨警報を発表する可能性がある。

風の予想

 4日に予想される最大風速(最大瞬間風速) 対馬海峡  15メートル(25メートル) 九州西海上 18メートル(25メートル) 豊後水道  12メートル(25メートル) 瀬戸内海  12メートル(25メートル) 有明海   15メートル(25メートル) 陸上    15メートル(25メートル)

 5日に予想される最大風速(最大瞬間風速) 対馬海峡  16メートル(25メートル) 九州西海上 18メートル(25メートル) 豊後水道  18メートル(25メートル) 瀬戸内海  18メートル(25メートル) 有明海   18メートル(25メートル) 陸上    18メートル(25メートル)

 台風の進路によっては、暴風警報を発表する可能性がある。

波の予想

 4日に予想される波の高さ 対馬海峡  2メートル うねりを伴う 九州西海上 4メートル うねりを伴う 豊後水道  2.5メートル うねりを伴う 瀬戸内海  1.5メートル 有明海   1.5メートル

 5日に予想される波の高さ 対馬海峡  3メートル うねりを伴う 九州西海上 4メートル うねりを伴う 豊後水道  4メートル うねりを伴う 瀬戸内海  2.5メートル 有明海   2メートル

四国への接近時期、予想風速と雨量

 気象庁の7月4日夕の発表によると、台風4号は、5日夜のはじめ頃から6日午前中にかけて四国地方に最も接近する見込み。6日にかけて西日本を東進する見込みで、台風の接近に伴い、四国地方には南からの暖かく湿った空気が長時間流れ込むため、大気の状態が非常に不安定となり、台風が接近する前から大雨となっている。

雨の予想

 4日に予想される1時間降水量は、 瀬戸内側 30ミリ 太平洋側 50ミリ

 5日に予想される1時間降水量は、 瀬戸内側 30ミリ 太平洋側 50ミリ

 4日午後6時から5日午後6時までに予想される24時間降水量は、 瀬戸内側 150ミリ 太平洋側 250ミリ

 その後、5日午後6時から6日午後6時までに予想される24時間降水量は、 瀬戸内側 100から150ミリ 太平洋側 100から200ミリ ※いずれも多い所の降水量

風の予想

 5日に予想される最大風速(最大瞬間風速) 瀬戸内側 陸上 13メートル(25メートル) 瀬戸内側 海上 18メートル(25メートル) 太平洋側 陸上 13メートル(25メートル) 太平洋側 海上 18メートル(25メートル)

波の予想

 4日に予想される波の高さ 太平洋側 2.5メートル うねりを伴う

 5日に予想される波の高さ 瀬戸内側        2メートル 瀬戸内側(徳島県北部) 3メートル うねりを伴う 太平洋側        3メートル うねりを伴う

近畿への接近時期、予想風速と雨量

 気象庁の7月4日夕の発表によると、台風4号は、6日未明から朝にかけて近畿地方に最も接近する見込み。近畿地方では、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意が必要だ。

雨の予想

 近畿南部では、5日夕方から6日にかけて局地的に雷を伴った非常に激しい雨の降る恐れがある。

 5日に予想される1時間降水量は、 近畿中部 40ミリ 近畿南部 50ミリ

 4日午後6時から5日午後6時までに予想される24時間降水量は、 近畿北部 70ミリ 近畿中部 150ミリ 近畿南部 200ミリ

 その後、5日午後6時から6日午後6時までに予想される24時間降水量は、 近畿北部 50から100ミリ 近畿中部 100から150ミリ 近畿南部 200から300ミリ

風の強さ

 5日に予想される最大風速(最大瞬間風速) 近畿北部陸上 12メートル(25メートル) 近畿北部海上 15メートル(25メートル) 近畿中部陸上 12メートル(25メートル) 近畿中部海上 15メートル(25メートル) 近畿南部陸上 13メートル(25メートル) 近畿南部海上 18メートル(25メートル)

 6日に予想される最大風速(最大瞬間風速) 近畿北部陸上 10から14メートル(20から25メートル) 近畿北部海上 15から19メートル(20から30メートル) 近畿中部陸上 10から14メートル(20から25メートル) 近畿中部海上 15から19メートル(20から30メートル) 近畿南部陸上 10から14メートル(20から25メートル) 近畿南部海上 15から19メートル(20から30メートル)

波の予想

 5日に予想される波の高さ 近畿北部 1.5メートル 近畿中部 3メートル 近畿南部 3メートル

 6日に予想される波の高さ 近畿北部 1.5メートル  近畿中部 3メートル 近畿南部 3メートル

東海地方への接近時期、予想風速と雨量

 気象庁の7月4日夕の発表によると、台風4号は6日にかけて西日本の太平洋側を東へ進む見込み。6日未明から朝にかけて東海地方に最も接近し、6日朝には東海道沖で温帯低気圧に変わるとみられる。

雨の予想

 4日に予想される1時間降水量は、 愛知県 30ミリ 岐阜県 40ミリ 三重県 30ミリ 静岡県 30ミリ

 5日に予想される1時間降水量は、 愛知県 40ミリ 岐阜県 40ミリ 三重県 50ミリ 静岡県 50ミリ

 4日午後6時から5日午後6時までに予想される24時間降水量は、 愛知県 80ミリ 岐阜県 100ミリ 三重県 150ミリ 静岡県 100ミリ

 その後、5日午後6時から6日午後6時までに予想される24時間降水量は、 愛知県 100から150ミリ 岐阜県 100から150ミリ 三重県 100から200ミリ 静岡県 200から300ミリ

風の予想

 東海地方では、三重県を中心に5日夕方から強い風が吹く所があるとみられる。台風の接近に伴い、6日にかけて風が強まる見込み。

 5日に予想される最大風速(最大瞬間風速) 愛知県 海上 13メートル(25メートル) 三重県 陸上 13メートル(25メートル) 三重県 海上 16メートル(30メートル) 静岡県 海上 12メートル(25メートル)

波の予想

 5日に予想される波の高さ 愛知県 外海     2.5メートル 愛知県 内海     1.5メートル 三重県 外海     3メートル 三重県 伊勢志摩内海 1.5メートル 三重県 内海     1.5メートル 静岡県        2メートル

 いずれもうねりを伴う。台風の接近に伴い、6日にかけて波の高い状態が続く見込み。

関東甲信の大雨情報

 気象庁の7月4日夕の発表によると、関東甲信地方には、太平洋高気圧の縁を回って暖かく湿った空気が流れ込んでいる。また、上空6000メートル付近には氷点下6度以下の寒気が流れ込み、大気の状態が不安定となっており、4日夜遅くにかけてと5日午後は、低い土地の浸水、河川の増水、土砂災害に注意・警戒、落雷や突風、降ひょうに注意が必要としている。6日から7日にかけては、台風4号から変わる低気圧の影響により、関東地方南部を中心に大雨となる恐れがある。

雨の予想

 4日に予想される1時間降水量は、 関東地方北部 40ミリ 関東地方南部 30ミリ 甲信地方   30ミリ

 5日に予想される1時間降水量は、 関東地方北部 40ミリ 関東地方南部 30ミリ 甲信地方   30ミリ

 4日午後6時から5日午後6時までに予想される24時間降水量は、 関東地方北部 80ミリ 関東地方南部 60ミリ 甲信地方   60ミリ

その後、5日午後6時から6日午後6時までに予想される24時間降水量は、 関東地方北部  50から100ミリ 関東地方南部 100から150ミリ 甲信地方   100から150ミリ ※いずれも多い所

米軍の台風の経路の見方は ※参考

 米軍合同台風警報センター(JTWC)のサイトを調べてみると、台風4号は気象庁同様、5日朝にも九州に接近、上陸する可能性があるとみており、同日午後から6日ごろにも四国地方に最接近するとの見方だ。5日午前3時時点で中心付近の風速は15メートルの見通し。6日から7日には近畿地方や東海地方に近づき、東京を含む関東地方にも近づくとみている。7日中には日本の東に抜けるとの見通しだ。

中心付近の風の強さ

7月4日午前3時=風速15メートル 7月4日午後3時=風速15メートル 7月5日午前3時=風速15メートル 7月5日午後3時=風速13メートル 7月6日午前3時=風速13メートル 7月7日午前3時=風速15メートル 7月8日午前3時=風速18メートル 7月9日午前3時=風速18メートル

台風の名前の由来

 台風の名前は、「台風委員会」で各加盟国などが提案した名前が140個用意されており、発生した順につけられる。「アイレー」はアメリカが用意した名称で、マーシャル語(主にマーシャル諸島で使われている言語)で「嵐」を意味する。

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