世界陸上 青木が初めて代表入り 岡山出身 女子100障と400継

初の世界選手権代表に決まった青木益未

 日本陸連は1日、世界選手権(15日開幕・米オレゴン州)の代表37人を追加発表し、女子100メートル障害で日本記録保持者の青木益未(七十七銀行、岡山市出身)が初めて選出され、400メートルリレーでもメンバー入りした。

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 女子100メートル障害の世界ランキングで代表切符をつかんだ青木は「(12秒84の)参加標準は切れなかったけど、昨年の東京五輪に続いて出場を決められて良かった」と率直に喜んだ。

 4月には12秒86の日本記録を樹立し、押しも押されもせぬ第一人者の地位を確立。28歳で迎える初の世界選手権は「まずは12秒台で走り、(予選敗退に終わった)五輪よりいい結果を出したい」と準決勝進出に照準を定める。

 日本選手権の100メートルで好記録を連発して4位に食い込んだことが評価され、400メートルリレーでもメンバー入り。土台のスプリント力は昨年来、大きく向上している。「世界と戦える力と自信が伴った状態でパリに向かいたい。今大会を(東京からの)成長が実感できる場にする」。円熟期を迎えたハードラーは、花の都で2年後に開催される五輪へ着実にステップを踏む。

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