神奈川の9海水浴場で海開き「梅雨明け後の式は初めてかと…」

海開きが行われた鎌倉市の由比ガ浜海水浴場=鎌倉市

 観測史上最速で梅雨が明け、平年より早く本格的な夏が到来し、神奈川県内各所で相次ぎ海開きを迎えた。鎌倉市の由比ガ浜海水浴場では海水浴場開き式が行われ、関係者が神事に出席し安全を祈願した。

 同市内の材木座、由比ガ浜、腰越の3海水浴場は2年連続で休場していた。今年は3年ぶりの開設となる。この日は、ライフセーバーによるドローンを使った監視活動のデモンストレーションが披露された。

 藤沢市では、片瀬東浜と片瀬西浜・鵠沼の両海水浴場の海開きが、片瀬海岸東浜で行われた。海の家や観光関係者ら約300人が集まり、神事が執り行われた。併せて、今年の湘南江の島海の女王&海の王子が活動をスタート。ふじさわ観光親善大使を務めるタレントのつるの剛士さんや鈴木恒夫市長らがくす玉を割って海水浴場の安全と盛栄を願った。

 県生活衛生課によると、この日は鎌倉市の3海水浴場のほか、藤沢や逗子の両市、葉山町の合わせて九つの海水浴場が開場した。

 川崎市から鎌倉のビーチを訪れた40代女性は、「平日なので空いていて良かった。やはり海は風が気持ちいいです」と笑顔。鎌倉市海浜組合連合会の増田元秀代表(61)は「海水浴場開き式に梅雨が明けているのは初めてのことだと思う。今年は開設できてほっとしている」とにぎわいに期待を込めた。

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