高校野球の神奈川大会開幕を前に、横浜隼人と横浜商大の引退試合が1日、横浜スタジアムで行われた。ベンチ入りを逃した最上級生が主役となる一戦は30年以上続く恒例行事。
新型コロナウイルス禍もあり、同球場で行われたのは3年ぶり。保護者らがスタンドで見守る中、選手たちは快音を響かせ、ダイヤモンドをはつらつと駆けた。
試合は中盤から得点を重ねた商大が8─4で勝利。商大の伊丹は「最高の場所で最後にヒットを打てた。いつも早起きして弁当を作ってくれた親に見せられて良かった」と目を赤く腫らした。
隼人の荒井は「ここで野球ができたのは一生に一度。先生や保護者に感謝したい。野球って楽しいなと感じた。今後も続けたい思いが出てきた」と笑った。