ふく割、朝10時だけでなく夜も発行の方針 少額でも割引の新クーポンも検討

電子割引クーポン「ふく割」アプリの画面

 福井県議会は7月1日、予算決算特別委員会を開き、田中宏典委員(自民党福井県議会)ら9人が質問した。県内の小売店や飲食店などで使える電子割引クーポン「ふく割」について杉本達治知事は「今月半ばから、これまでの午前10時に加え午後6時からも発行したい」と述べ、利便性を高める考えを示した。若者が使いやすいよう、少ない金額で割引が受けられる新クーポンも検討する。

 清水智信委員(自民党福井県議会)への答弁。

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 県によると、ふく割は専用アプリを通し現在午前10時から発行されているが、人気の高いクーポンは2時間ほどでなくなることもある。県民からは「日中に仕事をしていると取得できず不公平」と不満も出ていた。

 杉本知事は「夏休みが近いこともあり発行回数を増やしたい」とし、県発行分のクーポンについて利便性を高める考えを説明。清水委員が「新型コロナ禍で最も不自由な思いをしているのは若者」と支援を求めたのに対しては「8月には割引を受けられる金額を引き下げ、若い人の利用の多い理美容室や洋服店などにも広げたい」とした。

 また、国が今月計画している全国旅行支援に関しては、土産購入などに使えるクーポンを子ども1人1泊当たり千円分を国のキャンペーンに上乗せする形で配布を検討しているとし「全国に先駆けて打ち出し、家族連れに『ふく育県福井』に来ていただけるようにしたい」と述べた。

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