QRコードで自動印刷、記入の負担軽減 ふじみ野市が申請書事前作成サービス開始 導入拡大も視野

障がい福祉課に設置されているQRコードで申請書類を自動印刷するタブレット=ふじみ野市役所

 埼玉県ふじみ野市は、パソコンやスマートフォンで入力した申請内容を二次元バーコード「QRコード」に転換し、担当窓口に設置したタブレットにかざすと、申請書が自動で印刷できるシステム「申請書事前作成サービス」を導入した。オンラインで必要事項の記入が可能で、申請書を記入する負担を軽減するとともに、市役所などでの滞在時間を短縮できる。今年4月から実証実験を行い、6月から本格導入した。

 市によると、県内の自治体で同様のシステムを導入しているのは川越市に次いで2例目という。対象となるのは、本庁舎障がい福祉課と大井総合支所市民総合窓口課で受け付ける有料道路障害者割引申請(新規、変更、更新)▽精神障害者保健福祉手帳(新規、更新、有効期限切れの再申請)▽自立支援医療「精神通院医療」申請(同)の3種類の申請。

 申請者はオンラインで記入した後に発行されたスマートフォンのQRコード、またはパソコンで印刷した同コードを担当窓口に持参。コードをタブレットにかざして印刷した申請書の内容を確認したうえ、署名と必要書類を添付して申請は完了する。

 市は市民の利便性向上を図ろうと検討していたところ、川越市で導入していることを知り、業者に依頼。窓口の来庁者に申請書の控えを手渡す申請手続きに限定して、導入することを決めた。

 同課は「システムを活用すれば、窓口で5分から10分の時間は短縮できる。ほかの課の申請書類も可能であれば、導入していきたい」としている。

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