西日本~東北南部にかけて危険な暑さ続く 東京都心は連続猛暑日記録を更新か

 きょう2日(土)も西日本から東北南部にかけて晴れ、最高気温は35℃以上の猛暑日になる所が多い見通し。特に東京都心ではこれまでの最大猛暑日継続日数に並び、あす3日(日)にかけて記録を更新するかもしれない。また、沖縄や奄美には台風4号が近づき、今後西日本に上陸するおそれがある。

熱中症警戒アラートが25都府県に発表中

 きょう2日(土)は西日本から東北南部にかけて高気圧に覆われてよく晴れ、午前中から気温は上昇。特に北関東や山陰ではフェーン現象の効果も加わってすでに35℃を超えて猛暑日になっている。
 東京都心の予想最高気温は35℃で、6月25日(土)から8日連続で猛暑日となる見通し。すると、東京都心では猛暑日の過去最大継続日数だった8日(2015年7月31日~8月7日)に7年ぶりに並んで1位タイ記録となる。

 東京を含む全国25都府県で熱中症警戒アラートが発表されており、記録的で危険な暑さが続きそうだ。
 外出はなるべく避け、適切に冷房を使用し涼しい環境で過ごした方がいいだろう。また、運動は極力控え、のどが渇いたと感じる前に周囲と声を掛け合いながら水分補給をするなど万全の熱中症対策をして過ごしたい。

午後は天気の急変のおそれ

 午前中よく晴れた所も、午後は山沿いを中心に急な雨や雷雨のおそれがある。熱中症とともに、天気の急変にも気をつけた方がよさそうだ。
 特に関東甲信の山沿いや内陸部は発雷確率が高く、雷を伴うバケツをひっくり返したような激しい雨や滝のような非常に激しい雨が降るおそれがある。

 局地的には短時間で道路が冠水するおそれがあるため、低い土地の浸水や河川の増水などに十分な注意が必要。また、落雷、竜巻などの激しい突風やひょうなどにも注意が必要だ。 東北北部や北海道は前線の影響で雲が広がりやすく、弱い雨が降りやすい見通し。

東日本や東北南部はあすも暑さ続く

 あす3日(日)も東日本や東北南部は高気圧に覆われて日ざしは届き、東京都心の予想最高気温は34℃の見通し。もしきょうからあすにかけて35℃以上の猛暑日が続けば、9日連続の猛暑日となり猛暑日継続日数を更新するおそれがある。引き続き熱中症対策は万全にして過ごしたい。

台風4号は北上中

 沖縄から奄美にはきのう発生した台風4号が近づき、きょう午後から雨や風が強まって大荒れの天気となりそうだ。また、西日本には台風周辺の湿った空気が流れ込むため、あすは朝から雨が降ったりやんだりの見通し。雷を伴う所もありそうだ。最高気温は30℃前後で30℃を下回る所もあり、西日本では極端な暑さはおさまる見込み。

 台風4号は沖縄や奄美付近を通過し、東シナ海を北上して4日(月)から5日(火)には九州に近づく見通し。その後進路を東に変えて、西日本に上陸するおそれがある。
 暑さのあとは、台風4号の最新情報にも気をつけた方がいいだろう。

(気象予報士・鈴木悠)

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