地面の凸凹を吸収して睡眠をサポートしてくれるインフレーターマット。各メーカーからたくさんの商品が販売されており、どれを選べばよいか迷っている方も多いはず。そこで本編では、インフレーターマットの選び方とシーン別のおすすめ商品をご紹介。一緒に最適なインフレーターマットを見付けていきましょう!
睡眠の質が変わる「インフレーターマット」ってなに?
インフレーターマット(インフレータブルマット)とは、アウトドアシーンの就寝時に寝袋の下に敷くためのクッション性を備えたマットのことです。
インフレーターマットの魅力は、なんと言ってもその設営の簡単さと、クッションによる寝心地の良さ。
バルブを開けると自動的に空気が入っていき、口や空気入れを使って空気を入れる作業は最後の調整で行う程度なのでとっても簡単です!
マット内部にはウレタンの断熱フォームが入っており、空気が入ると膨らんで抜群の寝心地を与えてくれます。
インフレーターマットの魅力・・・「設営の簡単さ」と「クッションによる寝心地の良さ」
エアーマットとの違いは? それぞれのメリット・デメリット
エアーマットはその名の通り、空気のマット。
材質はゴムやビニール製のものが多く、空気を入れることでクッションの役割を果たします。
インフレーターマットと違って断熱材が入っていないため、空気を抜いた状態は写真の通りペシャンコ!
一般的なエアーマットとインフレーターマットの特徴をまとめると、、、
エアーマットは、インフレーターマットと比較すると冷気が伝わりやすく冬には向いていませんが、空気を抜くと非常に小さくなるため、荷物を軽量化したい登山者に人気です。
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インフレーターマットの中にも、片手サイズのコンパクトモデルも登場しています。
携帯性に加えて設営のしやすさや断熱性を求める方は、インフレーターマットをチェックしてみましょう!
▼こちらの記事ではエアーマットとインフレーターマットを比較しています!
インフレーターマットを選ぶ際にチェックするポイント6つ
自分に合うインフレーターマットを選ぶために、チェックするポイントは以下の6つ!
1.サイズ
まずはマットの「幅」と「長さ」をチェックします。
【幅】
- 1人・・・シングル(60〜70cm)
- ゆったり寝たい1人〜2人・・・セミダブル(100cm前後)
- 2人・・・ダブルサイズ(120cm〜)
ファミリーでもあえてシングルを複数購入して、テントのサイズや人数が変わった時に対応しやすいようにしておくのもおすすめ!
この際、マット同士を連結させる機能が付いていると便利です。
【長さ】
- 120〜200cmが一般的
登山者には120cm程度の短いタイプのインフレーターマットも人気です!
丈が短いため荷物の軽量化が可能で、マットからはみ出した頭や足はザックなどに乗せて対応します。
2.厚さ
続いて、寝心地に大きく影響する「厚さ」について見ていきましょう!
薄手タイプは2cm〜、極厚タイプは10cmを超えるものまであります。
厚みとともにクッション性や断熱効果も増して快適性が高まりますので、極上の寝心地を求める方は10cm程度のインフレーターマットを選びましょう。
バランスが良いのは5〜7cm程度。適度なクッション性と断熱効果を感じられ、車中泊でも使用しやすいですね。
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たくさんの空気が入る厚手のタイプは、空気を抜くのに時間がかかってしまうことも……。
Amazonレビューなどをチェックして、収納時に関する口コミを調べてから購入するのがおすすめです!
3.設営方法(自動 or 手動)
インフレーターマットは、バルブをひねると自動的に空気が入るものがほとんどですが、自分で空気を入れる手動タイプも存在します。
手動タイプは空気を入れる手間があるものの、自分好みの硬さに調整できるメリットがあります。
自動タイプも空気調整が可能です。自動的に空気が入り終わった後、口から直接空気を吹き込んだり、空気入れになるピローなどを使って空気を入れて最終調節をします。
4.収納時のコンパクトさ
エアーマットと比べると、収納サイズが大きい傾向があるインフレーターマット。収納時のサイズには注意が必要です。
とはいえ、『サーマレスト』や『ニーモ』などから登山やバイクツーリング向きのコンパクトタイプも販売されていますのでぜひチェックしてください!
5.耐久性と防水性
インフレーターマットを長く使うために耐久性もチェックしましょう!
デニールとタフタは生地の強度を判断する指標になります。
- 生地の厚み・・・ デニール(d)
- 生地の密度・・・ タフタ(t)
また、水や汚れによって表面や内部の劣化が進むことがありますので、PVC(ポリ塩化ビニールコーティング)加工など防水性のある素材は安心です。
PVC加工は完全防水ではありませんが、水や汚れを落としやすいメリットがあります。
6.断熱性(R値)
インフレーターマットの断熱性は、「R値」で確認できます。
R値=断熱材の熱抵抗値
R値が高いほど断熱効果に優れたインフレーターマットと言えます。冬キャンプを楽しみたい方は特に確認しておきましょう!
【ソロ向け】インフレーターマットのおすすめ5つ
いよいよここからは、おすすめのインフレーターマットを「ソロ向け」「2人〜ファミリー向け」「車中泊向け」「登山向け」の5つのシーンに分けてご紹介!
1.10cm厚の極上ベッド!『コールマン/キャンパーインフレーターマットハイピーク』
まずは、おぎやはぎのお二人が「素晴らしい!」と称賛した『コールマン/キャンパーインフレーターマットハイピーク』です。
10cmの極厚マットはまるで自宅のベッドのよう!極上の寝心地を約束してくれますよ。
寝心地に加えて、注目すべきポイントは「逆止弁」。
逆止弁はコールマンのインフレーターマットで初めて搭載された機能で、使用後の空気を抜く作業中に空気が入るのを防止してくれます。
インフレーターマットの空気を抜く作業に手こずる人も多いので、この機能は嬉しいです!
空気は自動で入っていきますが、付属の収納ケースを使ってさらに空気を注入して好みの硬さに調節できます。別で空気入れを用意する必要はありません!
▼こちらの記事でおぎやはぎのお二人の感想などをご覧いただけます!
2.リバーシブルで使える!『コールマン/コンフォートインフレーターマットハイピーク』
同じくコールマンの、表と裏の寝心地が違うリバーシブルモデル『コンフォートインフレーターマットハイピーク』。
ソリッドフォームのしっかりとした寝心地、カッティングフォームとストレッチ生地で柔らかな寝心地の2種類を楽しめる、快適性にとことんこだわったマットです。
日々の体のコンディションに合わせて、マットの硬さを使い分けてみてはいかがでしょうか?
3.安いのに高い満足感!『キャプテンスタッグ/インフレーティングマット』
鹿のマークでお馴染みの『キャプテンスタッグ』の『インフレーティングマット』は、コスパ重視の方におすすめ!
2.5cmの薄型ですが、クッション性、断熱性、携帯性は「お値段以上」と高評価を得ています。
空気を抜く作業も楽にできるようで、寝心地もよく扱いやすい低価格のインフレーターマットをお求めの方にはもってこいな商品と言えるでしょう。
4.多様なシーンで活躍!『WAQ/インフレータブル式マット 8cm』
『WAQ/インフレータブル式マット8cm』は、ソロ、ファミリー、車中泊と多様なシーンにマッチする万能さが魅力!
ひし形の弾力性に優れたウレタンによる快適な寝心地、約3分で設営できるスピーディーさ、連結可能なことなど、おすすめポイントが目白押し。
オリーブ、ネイビー、タン、ブラックの4色展開で、どのカラーもシックでオシャレです。
同ブランドの『2WAYフォールディングコット』や『オートバルブ式枕』と組み合わせると、さらに快適な寝心地を体感できます。
5.寝心地を追求する方に!『スノーピーク/キャンピングマット2.5w』
高価格でありながら、愛用者から高い支持を得ている『スノーピーク』の『キャンピングマット2.5W』。
高い満足度のワケは、クッション厚6.2cmの絶妙な寝心地。まるでベッドで寝ているかのような心地良さで一日の疲れを和らげてくれます。
さらに77cmのゆったり幅もポイント!窮屈さを感じず、寝返りも可能です。
万が一穴が空いたとしてもすぐに対処できるリペアキットが付属しています。
【2人〜ファミリー向け】インフレーターマットのおすすめ5つ
続いては、2人以上で使えるダブルサイズや連結可能なタイプをご紹介します!
1.贅沢気分を味わえる『コールマン/キャンパーインフレーターマットハイピーク(ダブル)』
ソロ用で紹介した『キャンパーインフレーターマットハイピーク』のダブルサイズです!
10cmの極厚マットレス、空気を抜く際に便利な逆止弁、収納ケース式ポンプなど、ソロ用と同様、おぎやはぎのお二人が絶賛したような満足感を体感できます!
2.きれい好きな方におすすめ!『DOD/ソトネノキワミ』
寝具は清潔に保ちたい!という方におすすめなのが、『DOD/ソトネノキワミ』!
丸洗いできるポリコットン製シーツと枕カバーが付属しているのは、おねしょや飲み物をこぼす心配があるお子さん連れには特に嬉しいですね。
『ソトネノキワミ』という名前の通り、寝心地は「極み」そのもの!
愛用しているハピキャンライター曰く、「フカフカの10cmの肉厚マットに横になると、立ち上がれないほど気持ちいい!」とのこと。
自動的に空気が入ったら、お好みによって収納袋式ポンプを使って空気を追加できます。好みの硬さに調節できるので、寝具へのこだわりが強い方はぜひお試しください!
S(幅80cm)・M(幅115cm)・L(幅138cm)の3サイズ展開なので、テントの大きさや人数に合わせてピッタリのサイズをお選びいただけます!
▼こちらの記事で詳しくレビューしています!
3.スエード生地の高級感が◎!『Hilander(ハイランダー) スエードインフレーターマット(枕付きタイプ) 5.0cm ダブル』
スエード生地の肌触りが特徴の『ハイランダー/スエードインフレーターマット』。
5cm厚のマットには一体型の枕が付いており、「朝までグッスリ眠れた」「手触りがよく寝心地最高!」という声も。
高級感のあるカラーリングと質感なので、寝室を上質な雰囲気にまとめたい方にピッタリ!
3サイズ展開で、最も大きなダブルサイズでも1万円以下の低価格で購入できます。
ズレを防止するノンスリップ加工、複数のマットを接続するためのボタンといった使い勝手の良さにこだわったコスパの良いマットです!
4.リニューアルして厚みが増した『ロゴス/(高密弾力)55セルフインフレートマット』
続いては、ファミリーに人気のロゴスから『(高密弾力)55セルフインフレートマット』をご紹介!
従来品を愛用しているハピキャンライターは、アウトドアショップで多くのマットに寝てみて、最も寝心地が良かったので購入したとのこと。
『(高密弾力)55セルフインフレートマット』は、従来品から0.5cm厚みが増してより優れた寝心地を実現しています。
カラーは優しいグリーンとブラウンのリバーシブルに変更され、オシャレ度もアップ!
別売りのマットカバーは洗濯機で丸洗いできるので、清潔に使いたい方は一緒に購入するのがおすすめです。
▼愛用しているハピキャンライターのレビューはこちら!使用時の注意点などもチェックしてみましょう。
5.1分の簡単設営!『VASTLAND/インフレーターマット8cm』
約1分のスピード設営を誇る『VASTLAND/インフレーターマット8cm』。2つのバルブによって驚異のスピードを実現しています。
8cmの極厚マットは柔らかすぎず張りのある感触。沈みすぎるのは好みじゃないという方におすすめです!
幅は65cmでスリムですが、複数のマットを連結できる機能を搭載しているためファミリーでの使用もOK。もちろん、ソロキャンプや車中泊にもおすすめです!
【車中泊向け】インフレーターマットのおすすめ3つ
車内の凸凹が気になる車中泊では、適度に厚みのあるインフレーターマットがおすすめです!
車のサイズによっては収納時のコンパクトさも重要なポイントになるでしょう。
1.実はエアーマット!『コールマン/コンパクトインフレーターマットS』
2022年の新作『コールマン/コンパクトインフレーターマットS』は、車中泊やバイクツーリングにおすすめの軽量コンパクトモデル。
名前は「インフレーターマット」ですが、ウレタンが入っておらず収納袋式ポンプを使って手動で空気を入れていくため、実はエアーマットの部類に入ります。重量は725gと超軽量です!
膨らませると6cmの厚みになり、ボコボコした地形で寝ても快適!
ポンプ付きケースによって簡単に膨らませることができ、ダブルバルブ搭載のため時間がかかりがちな空気の抜き出し作業もスムーズです!
2.10cm厚で凸凹を吸収!『FIELDOOR/車中泊マット10cm厚』
車中泊用のインフレーターマットが充実している『FIELDOOR』からは『インフレーターマット10cm厚』をご紹介!
肉厚の10cmマットには高密度のウレタンフォームを使用し、凸凹の車内でも快適に寝られるだけのクッション性を実現しました。
連結できるので、人数に合わせて追加可能です。
10cmの厚みがあれば、災害時に避難所で過ごす際も安心!車中泊、キャンプ、災害時への備えに幅広く活躍します。
3.車中泊専門店が作った『COMODO/車中泊マット』
車中泊専門店から、車中泊に特化したインフレーターマットが登場しました!
『COMODO/車中泊マット』はアウトドア用と違って、隅々にまでウレタンが入っているのが特徴。2枚並べた時に隙間ができず、フラットな空間を作り出します。
ノアなどのミドルサイズミニバンに2枚並べて使用可能なサイズです!爽やかなターコイズブルーは車内をパッと明るくしてくれますよ。
【登山向け】インフレーターマットのおすすめ3つ
最後に、登山向けの軽量コンパクトタイプを見てみましょう!
1.軽量コンパクトタイプの大定番!『サーマレスト/プロライト』
インフレータブルマットの元祖『サーマレスト』から、510gの軽さと優れた断熱性を兼ね備えた『プロライト』をご紹介!
サーマレストの中で最も軽量コンパクトでありながら耐久性にも優れ、ベテランキャンパーや登山家から信頼の厚いモデルです。
空気を均一に含んで膨張し、収納時は非常に小さくなるアトモスフォームを採用。
よりR値(断熱性)を高めた女性用もあるので、冷えが気になる方は女性用もチェックしてみてください!
2.高い断熱性の極厚マット!『シートゥーサミット/コンフォートプラスS.I.マット』
山でもしっかりとした寝心地がほしい方には『シートゥーサミット/コンフォートプラスS.I.マット』がおすすめ!
登山用にしては長めの183cm丈と8cmの極厚のマットは、低反発マットのような心地良い弾力性を感じられ、登山以外にも車中泊やキャンプなど幅広いシーンに利用されています!
独自のデルタコア技術によって内部フォームを40%肉抜し、寝心地と軽量化を両立。
断熱性を表すR値は4.1と非常に高く、寒い季節でも冷気をブロックして快眠をサポートしてくれますよ。
3.295gの超軽量モデル!『ニーモ/ゾア ショートマミー』
ハードなアウトドアシーンにも対応する高性能なインフレーターマットが豊富な『ニーモ』。その中から、とことんコンパクトさにこだわったに『ゾア ショートマミー』をピックアップ!
『ゾア』シリーズはミニマリストの為に開発され、最も丈が短い122cmの『ショートマミー』の重量はたったの295g!収納サイズは驚きの10×20cm!
軽量化と断熱性を両立させるため、マット内部のフォームに縦横2方向の肉抜き加工(2アクシスコアリング)が施されています。
クッション性よりもコンパクトさを重視したい人ににおすすめです!
万が一の自体に備えてリペアキットを用意しておくと安心!
インフレーターマットを使っていてよくあるのが、穴が空いて空気が漏れてしまうトラブル。
ご紹介したインフレーターマットの中にはリペアキットが付属している商品もありましたが、付属していない場合はリペアキットを用意しておきましょう!
リペアキットを持っていると、キャンプ中に穴を発見してもすぐに対処できるので安心です。
▼こちらの記事では、シートタイプの補修キットで修理している様子をご覧いただけます!ぜひ参考にしてみてください。
インフレーターマットがあれば外でもグッスリ快眠! 極上の寝心地を体感しよう
まるで布団で寝ているかのような心地良さを味わえるインフレーターマット。質の良い睡眠が得られれば、翌日も最高のコンディションでアクティブに活動できます!
選び方のポイントを参考に、あなたにぴったりな最適なインフレーターマットを見付けてくださいね。