自閉症の子どもの療育をテーマにした講演会が2日、岡山市北区柳町の山陽新聞社さん太ホールであり、愛媛県今治市の「つばさ発達クリニック」の藤岡宏院長が一人一人の個性や成長に合わせた支援の大切さを訴えた。
藤岡院長は、自閉症の子どもたちは親から否定されることが大きな不安となって残り、生きづらさを抱えるようになると指摘。子どもの自己肯定感を高めることが将来の自立につながるとし「得意なものや好きなことを見つけて伸ばしてあげて」と呼びかけた。
長男(5)が自閉症だという女性(41)=兵庫県姫路市=は「他の子どもと同じように成長してほしいと思ってしまうことがあるので反省した。わが子の良いところを見つめ直してあげたい」と話した。
岡山市内で自閉症の子どもの療育支援をしているNPO法人「星とたんぽぽ」が設立5周年を記念し企画した。