エンゼルスがビヤーとメジャー契約へ 現地6月28日にカブスを解雇

移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」はエンゼルスがジョナサン・ビヤーとメジャー契約を結ぶことで合意したことを報じた。現在31歳のビヤーはメジャー通算891安打、100本塁打、238盗塁の実績を誇る内野手で、ブリュワーズ時代の2016年にはキャリアハイの62盗塁をマークして盗塁王のタイトルを獲得している。今季は1年600万ドル+相互オプション1年でカブスに加入したものの、期待に応える活躍ができず、DFAのあと日本時間6月29日に解雇されていた。

今季のビヤーはここまで46試合に出場して打率.222、2本塁打、15打点、6盗塁、OPS.598を記録。守備では二塁手としての出場(29試合)が最も多く、三塁手として15試合、遊撃手として2試合に出場している。今季の年俸600万ドルの大部分はカブスに負担義務があり、エンゼルスが支払うのはメジャー最低保証年俸を日割り計算した金額のみとなる。

「MLBトレード・ルーマーズ」はエンゼルスの二遊間について「シーズン開幕前の時点で最も弱いエリアだった」と指摘。実際、デービッド・フレッチャーが故障で離脱したことでアンドリュー・ベラスケス、ルイス・レンヒーフォ、タイラー・ウェイド、マット・ダフィーらが出場機会を得たものの、誰一人としてメジャー平均を上回る打撃成績を残すことはできなかった。

また、アンソニー・レンドンの故障によって三塁にも穴が開いており、投手陣の力不足を打線がカバーしなければならないチーム状況でありながら、内野4枠のうち3枠に不安を抱えるという状況。マイナーからデービッド・マキノンを昇格させたものの、いきなりメジャーのレギュラーを務めるのは荷が重く、実績のある内野手の補強が急務となっていた。

ビヤーは昨季メッツで142試合に出場して18本塁打、14盗塁、OPS.738を記録しており、全盛期ほどではなくとも昨季レベルのパフォーマンスを取り戻すことができれば、エンゼルスにとって大きな戦力となるはず。元盗塁王はエンゼルスの内野をグレードアップさせる存在となれるだろうか。

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