三嶺山~天狗塚縦走 パート3 西熊山~お亀岩避難小屋 

徳島県三好市、秘境ともよばれる祖谷地方は、西日本でも最も高い山々に囲まれ、登山やキャンプに人気のエリア。この壮大な眺めに満ちた尾根道を歩き、静寂に包まれて山小屋に泊まる。このシリーズでは、公共バスでアクセスできる、1泊2日中級トレッキングコースについて紹介する。

【前回までの記事はこちら】
>>三嶺山~天狗塚縦走 パート1 1泊2日四国の山々を渡る
>>三嶺山~天狗塚縦走 パート2 三嶺山頂へ

三嶺山頂 祖谷の南尾根コースは四国第二の高峰剣山へ続くルート

三嶺山の頂上で少しの休憩後、山頂の西側へ続く道へ向かう。

なお、三嶺山頂から南に向かう道は剣山に続く。この剣山ルートと、この記事の三嶺山~天狗塚ルートを合わせて、剣山~天狗塚の3日間のルートを縦走することもできる。

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ここ三嶺から出発前は、長いトレッキングパンツに変える。ショーツやタイツのハイカーも多いだろうが、この後は、膝丈までの笹が生い茂る中を通るので、ショーツだと笹の葉で切り傷を負うこともある。

三嶺山頂から西への道は数分下り、小さな丘を上る。このエリア全体に樹木がなく、なだらかなクマザサだけの景色と、そのはるか向こうの広大な山々のコントラストが広がる。

三嶺縦走路は四国有数の伸びやかな美しい笹尾根 視界には山と空ばかり

丸みを帯びた尾根を道は緩やかに曲がりくねりながら下る。時々振り返って、三嶺山の眺めも堪能して欲しい。この時期は、ピンク色のコメツツジもたくさん咲いている。

このセクションは、剣山系の登山道や尾根道の中でも最も美しいところでもあり、その眺めはずっと続いている。

北側で見下ろすと、祖谷の久保集落とその向こう、山の中腹にある落合集落を望むこともできた。

西熊山を登る なだらかな高原状のピークで素晴らしい眺望を堪能

約30分で尾根道はいったん低くなり、ここから西熊山の上りがはじまる。上りはそれほど急ではなく、西熊山頂、1816mまではさらに30分。

天気にも恵まれ、眺めはどこからでも美しく、この日の最後の見渡しの良いポイントで少し長めの休憩をとる。尾根に沿って西に向かって眺めると、そこには天狗塚の三角の形も顔を出している。

1日目の最終目的地 お亀岩避難小屋到着

西熊山から約20分ほど下り続け、広くなったところに標識がある。東に向かうと「お亀岩避難小屋」だ。

尾根の向こうには赤い屋根の木造の山小屋が見える。下りでそこまでほんの数分だ。

午後4時、トレッキングブーツを脱いでリラックスする。ここが今日の最終目的地、夜を過ごす山小屋だ。

パート4では、お亀岩避難小屋の滞在をリポートする。

【次の記事はこちら】
>>三嶺山~天狗塚縦走 パート4 お亀岩避難小屋滞在

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三嶺山ルート&トレッキングマップ

(取材・文・写真: ショーン ラムジー)

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