【キャンピングカーレンタルしてみた(三重県)】初心者向けに借り方・料金・注意点などを解説!

広い車内で泊まったり食事をしたり、旅行やアウトドアライフの幅を広げてくれるキャンピングカー。「乗ってみたいけれど、予算はないし使いこなせるか不安…」という方は、まずはレンタルしてみるのがおすすめです!今回はクルマ旅が大好きな筆者が、実際に三重県・伊勢志摩でキャンピングカーをレンタルしてみました。レンタル方法や注意点・おすすめレンタルショップなどもご紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。

キャンピングカーの種類・レンタル料金

キャンピングカーをレンタルしようと決めたらまず気になるのは予算です。

料金は車種やレンタルする時期などによって違います。

そこでまずは、一般的なキャンピングカーの種類を紹介します。

キャンピングカーの種類

写真提供:伊勢志摩Camperわっくわく様(マツダのボンゴトラックをベースにした「アミティ」)

実はキャンピングカーにはいろいろなタイプがあります。

「コンバージョン」とは「転換する」という意味。

ベースになる車の種類と組み合わせて、「〇〇コンバージョン」という呼び方で分類されます。

キャブコン(キャブコンバージョン)

キャブコンは、トラックのキャブと呼ばれる運転席部分を残し、荷台にあたる部分を改造して居住空間がつくられています。

見た目はまさに「動く家」。

多くの方が想像するキャンピングカーではないでしょうか。

ただし、トラックがベースとなっているため振動や横揺れなどを感じることも。

構造上の問題ですのである程度の割り切りは必要となるでしょう。

バンコン(バンコンバージョン)

市販のバンやワンボックスカーがベースとなります。

運転席から居住空間へ、車外に出ずに移動できるのがいいところです。

バスコン(バスコンバージョン)

マイクロバスを使ったキャンピングカーもあります。

スペースが広いため大人数で移動できるのが特徴。

乗車定員が10名以下のバスコンなら見た目は大きくても普通免許で運転できます。

軽キャンピングカー(軽キャン)

大きさを気にせずもっとも身近に感じるキャンピングカーかもしれません。

ただし、積載スペースが小さいため人数や荷物の量を考えて旅の計画をたてる必要があります。

レンタル料金の目安

一般的なレンタカーと同様に、車種や利用時間・日数、平日か祝日かなどで違います。

キャブコンタイプは、レギュラーシーズンの平日にレンタルすると1日(24時間)15,000円前後を目安に考えるとよいようです。

定員人数が増えたり車体が大きいタイプになるにつれ、料金も高くなることが多いです。

ちなみに、今回筆者は三重県・伊勢志摩にある「伊勢志摩Camperわっくわく」でキャンピングカーをレンタルしました。(レンタルショップについての詳細は後ほどご紹介します!)

お借りしたのは4人乗りの「アミティ・スペンド」という車種。

レンタル料金は24時間で16500円(2022年4月現在/免責補償別途)でした。

キャンピングカーレンタルの流れは?予約から返却まで

初めてのレンタルはいろいろ不安がつきものです。その時の手続きの流れをまとめました。

レンタルしているショップを探す

最近は各地にキャンピングカーをレンタルするショップがあります。

「キャンピングカー」「レンタル」「地域名」などをキーワードにして検索してみましょう。

日程・車種を決めて予約をする

ネットなどでキャンピングカーの空き状況の確認をして予約に進みます。

週末やトップシーズンは混み合っているため、必ずしも希望の日に予約がとれるとは限りませんので、代替え日程なども考慮し早めに予約をしましょう。

また、全員が乗れるか利用定員も忘れずにチェックを。

支払いをする

レンタル料金はオンラインで事前に済ませるか現地で支払います。

トラブルを避けるためにも条件はしっかり確認しましょう。

出発当日|手続き・装備の確認など

筆者撮影:資料をみながらレンタル条件を確認していきます

ショップで手続きをし、使用上の注意など説明を受けます。

キャンピングカーは普通の車と違う装備があるので説明時間は一般のレンタカーより長くなり、1時間前後かかります。

納得がいくまでしっかり話を聞くのがコツ。

実際にスイッチを触ったり、操作をして感覚をつかんでおくことも大事です。

万一、事故が起こったときなどの対処法もしっかり確認を。

返却する

最後は、ショップ近くのガソリンスタンドでガソリンを満タンにして返却します。

車内の清掃やゴミの処理などのルールはショップによって違いますが、車内にゴミは残さない、備品の整頓などは最低限のマナーとして気をつけたいところです。

また、ダッシュボードやドアポケットなどは忘れ物をしがちなので気をつけましょう。

キャンピングカーをレンタルするときの注意点は?

筆者撮影:どんな装備がついているのか確認を

後からこんなはずではなかったと悔しい思いをしないよう気になることは事前にしっかり調べておきましょう。

子ども連れ:チャイルドシート取り付け可能かどうか

チャイルドシートが必要な子どもが同乗する場合は、キャンピングカーに取りつけられるか必ず確認を。

ペット同乗や調理・喫煙できるか

ペットの対応はショップによってさまざまです。

また、車内は火気厳禁としているところがほとんどなので調理や喫煙についてはあらかじめ確認が必要です。

レンタル手続き完了後:キャンピングカー利用日までに準備すること

自家用車と違ってレンタルは決められた時間に返却しなくてはなりません。

とくにキャンピングカーの場合は、一般の乗用車に比べスピードが出ません

移動時間を長めにとって余裕のある計画を立てることが成功のカギです。

そこで、キャンピングカーを利用する当日までに準備しておくと良いことやリサーチしておくことなどをご紹介します。

宿泊場所の確認&予約:キャンプ場やRVパークなら安心

まず、宿泊もする場合は事前に宿泊場所の確認や予約をしておきましょう。

キャンピングカー初心者におすすめの宿泊場所は、キャンピングカー利用可能なキャンプ場

トイレや炊事場などもあり、快適に滞在できるのがメリットです。

オーニングやタープを広げたり、テーブルやチェアを出して焚火やバーベキューもできます。

電源つきサイトなら外部電源を接続してエアコンが使えるので夏場も安心。

事前にキャンピングカーでの利用が可能かどうか、キャンプ場の公式サイト等で確認をしておきましょう。

その他、車中泊が許可されている「RVパーク」や「湯YOUパーク」なども安心して利用できます。

▼「RVパーク」とは・認定施設一覧

▼「湯YOUパーク」とは・認定施設一覧

行きたいスポットや所要時間を確認

次に、やりたいことをリストアップ!タイムテーブルをつくりましょう。

その際、調べておくといいのは以下の項目です。

  • 道のりや時間
  • 現地の気候や天気予報
  • 渋滞予想
  • 駐車場事情
  • 途中で立ち寄りたいお店・温泉
  • 宿泊場所周辺の情報

持ち物のチェック

旅の計画にあわせて使うギアをリストアップ。何をしたいかで持ち物も変わります。

キャンプギアや調理道具などをレンタルしてくれるところも多いので上手に活用しましょう。

筆者がキャンピングカーを使ったときに持ち込んでよかったと思ったのは以下のものです。

  • 寝袋・毛布(使い慣れたものは安心)
  • 防寒着(郊外は意外に涼しい)
  • パジャマ(リラックスできます)
  • メイク用のスタンドミラー(車内のテーブルに置いて使う)
  • 懐中電灯(夜間トイレに行くときに便利)
  • ゴミ袋(こまめにまとめると車内がいつもすっきり)
  • ETCカード

など。

▼ゴミ問題はこれで解決

ロゴス「分別できるフォールディングダストBOX」

▼リクライニングできるチェアがおすすめ

ニーモ「スターゲイズリクライナーラグジュアリー」

いざ出発!運転中にキャンピングカーレンタル初心者が気を付けるべきことは?

筆者撮影:車高注意!運転席頭上にはバンクベッドと呼ばれるスペースがあります

ボディの大きなキャンピングカーは普段と感覚が違うのでドキドキします。

事故を起こさないためにも以下のことに注意しましょう。

運転免許証を忘れずに

レンタカーは契約者以外でも運転できるので、運転する可能性のある人は全員運転免許証を携行しましょう。

あたりまえの話ですが、運転免許証を持たずに運転するのは道路交通法違反なので注意しましょう。

キャブコンタイプは車高が高い

筆者撮影

出発してしばらくたつと運転にも慣れてきてうっかり車の形状を忘れてしまいがちです。

とくに「車高」は注意が必要で、キャブコンタイプだと3m近くあります。

トンネルや立体式駐車場に入る際には必ず高さ制限を確認しましょう。

バックモニターを過信しない

乗用車と違いバックミラーで後方が見えないのでバックモニターを使うことがほとんどです。

サイクルキャリアなど突起物がある場合は感覚がつかみにくいため、一度降りて自分の目で確認するとよいでしょう。

スピードを出しすぎない

キャンピングカーは重量があるためブレーキを踏んでも普通車のように止まれません

重心も高いためスピードが出ていると急ハンドルや急カーブで横転事故につながりかねません。

高速道路では横風でハンドルをとられることもあります。

スピードは80km/h程度におさえ安全運転を心がけましょう。

マナーを守ろう(宿泊やキャンプ禁止の場所に注意)

公共の駐車場、道の駅、高速道路のサービスエリア・パーキングエリアなどは、宿泊施設ではないので最小限の休憩・仮眠にとどめましょう。

駐車スペースでテーブルやテントを出したり、バーベキューをするなどのキャンプ行為はマナー違反。はっきりと「禁止」と明示しているところもあるので注意しましょう。

どんなことに気をつければいいのか、以下のサイトが参考になります。

▼キャンピングカー利用時の公共駐車場でのマナー

(参考サイト:日本RV協会)

また、キャンピングカーの乗り入れ可能なキャンプ場でも

  • ドアの開け閉めの音
  • エンジンの音
  • テント泊の人たちの視界をさえぎる

など、周囲に迷惑をかけないよう気をつけましょう。

特にレンタカーの場合は、その車に乗り慣れていないこともあり注意が必要です。

実際にキャンピングカーをレンタルしてみた!三重県伊勢志摩エリアでキャンプ場泊を体験

写真提供:伊勢志摩Camperわっくわく様

キャンピングカーレンタルについて基本的なことがわかったところで実践です。

実際にキャンピングカーをレンタルしてキャンプ場で宿泊してみました!

三重県でおすすめのレンタルショップやキャンピングカーも泊まれるキャンプ場、キャンピングカーでの楽しみ方などをご紹介します。

伊勢志摩エリアでおすすめのレンタルショップ

筆者撮影:伊勢志摩Camperわっくわくのオーナーご夫妻

筆者の居住地は愛知県。

せっかくなので三重県の伊勢・志摩方面に足をのばして現地でキャンピングカーをレンタルすることにしました。

伊勢でキャンピングカーのレンタルショップを検索すると「伊勢志摩Camperわっくわく」さんが出てきました。

ご夫婦2人で切り盛りしていて、地元のテレビなどにも取材されているところです。

どきどきしながらショップに行きましたが、装備や注意点などわかりやすい説明で不安解消。

必要に応じて、キャンプギアのレンタルもしてくれます。

地元のおいしいお店情報もたくさん教えてもらい楽しい旅ができました!

乗り心地や車内設備は?

レンタルした車種やルートなど

  • 使用車:4名定員のアミティ(マツダボンゴトラックがベースのキャブコンタイプ)
  • 利用人数:2名
  • ルート:伊勢志摩Camperわっくわく(伊勢市)~Azuri Camp Space(志摩市)
  • 距離:片道約45km

乗り心地は?

視線が高く視界がよいのが第一印象。

景色がよく見えるため楽しくドライブすることができました。

トラックベースなので乗り心地はあまり期待していませんでしたが、疲れることもなく運転できました。

オートマ車でバックモニターがあるので初心者の人も安心して運転できます。もちろん、カーナビやETCも。

ただ、車幅や車長が普段乗っている車と違うため切り返しやバックをするときは誰かに誘導してもらうのがおすすめです。

車内設備は?

キャンピングカー後部のベッドスペース。しっかりしたマットレスや厚手のカーテンでよく眠れます。(写真提供:伊勢志摩Camperわっくわく様)

標準で付いている主な設備は、

  • 電子レンジ
  • カセットコンロ
  • 電気ポット
  • 冷蔵庫
  • シンク
  • ウインドエアコン
  • FFヒーター
  • バッテリー

など。

調理用家電があるのは本当に便利。電気ポットでお湯がわかせるので、朝のコーヒータイムもらくちん。

道の駅やスーパーで買ったお惣菜やごはんのパックを温めるなど、手軽に調理できるのがメリットです。

また、テント泊では地面のゴツゴツが気になって眠れないこともありますが心配無用。快適なベッドで熟睡できました。

カーテンやブラインドで、遮光やプライバシーの確保もばっちりです。

天候に左右されず、しっかりしたボディに守られて過ごしたので、テント泊とは違う安心感がありました。

その他、収納スペースも十分あり、長期間の旅でも快適に過ごせそうだと思いました。

「伊勢志摩Camperわっくわく」

詳細は下記の公式ページをご参照ください。
https://www.iseshimacamper.com/

キャンプ場「Azuri Camp Space」に宿泊

筆者撮影:キャンプ場は電源サイトならさらに安心です(取材協力:Azuri Camp Space様)

今回、筆者が宿泊したのはあづり浜にある「Azuri Camp Space」。

きれいな海が目の前のキャンプ場です。

志摩市内でもきれいな星が楽しめるスポットのひとつで、天気が良ければ夜は満天の星をのんびりと楽しむこともできるそう。

海辺は海水浴の他、シーカヤックや魚釣りが楽しめます。

筆者撮影:Azuri Camp Spaceオートサイトはキャンピングカー乗り入れOK。

周辺には、キャンプ場から車で約10分のところにコンビニやスーパーがあり食材調達には困りませんでした。

持参したBBQグリルで地元のおいしい食材をいただき大満足。

天気はあいにくの雨でしたが、キャンピングカーにはサイドオーニングがついていたので濡れることなくのんびりと過ごすことができました。

また、炊事場はお湯が出るため、後片づけも楽にできました。

道路からキャンプサイトまでのアクセスがよく、見通しがいいのでキャンピングカー運転初心者も安心して使える施設なのでおすすめです。

「Azuri Camp Space」

レンタルして感じたキャンピングカーの魅力・楽しみ方

筆者撮影:ノマドワーカーも夢ではありません

キャンピングカーは「動く家」。

大きなベッドスペースで就寝できるメリットを最大限生かせばいろいろな楽しみ方ができます。

実際に今回筆者がレンタルしてみて感じたキャンピングカーの魅力や楽しみ方はこちら。

  • サーフィンや山登りなどポイント近くに前日入りして朝一番に動き出せる。
  • 疲れたときは横になってゆったり仮眠がとれるので、いつもより遠いところへ出かけてクルマ旅を満喫できる。
  • 基地として食事や休憩場所に使え、天候が悪くなったときに退避できるのでフェスやテーマパークなどを存分に楽しめる。
  • 荷物をたくさん載せられるので、自転車や釣り道具など、お気に入りのギアで趣味を満喫できる。
  • 好きな場所でリモートワークやワーケーションができる。
  • 観光地まで電車で移動し、現地でキャンピングカーを使い郊外でのキャンプをプラス。

その他、キャンピングカーをレンタルしてくれた「伊勢志摩Camperわっくわく」さんから聞いたユニークな使い方は、

  • 正月など、親戚が大勢集まり部屋が足りなくなったとき、キャンピングカーをレンタルして臨時宿泊スペースにする。
  • 夫婦喧嘩をして一人になりたいとき

など、遠くにいかなくても使えるアイディアをいただきました。

キャンピングカーなら旅の楽しみ方が広がる!まずはレンタルしてみよう

筆者撮影:サイドオーニングの下でバーベキュー

ほかにも、カヌー、天体観察、写真撮影やアウトドア・アクティビティなど、可能性は無限大です。

次のお休みはキャンピングカーの旅をしてみませんか?

きっと新しい世界が目の前に広がりますよ。

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