パイロットの夢、かなえるには? “ようこそ先輩”JALの切江さん語る 新上五島・上郷小

子どもたちにパイロットの体験を語る切江さん(左から2人目)=新上五島町

 長崎県新上五島町奈摩郷の町立上郷小(上村智校長、68人)は6月27日、同校卒業生で、日本航空(JAL)の国内、国際線パイロットの切江親志さん(59)=埼玉県=らを招き、トークセッション「ようこそ先輩」を開いた。「長崎っ子の心を見つめる教育週間」の一環。
 切江さんは県立上五島高を卒業後、航空大学校へ進学した。中学生の頃から飛行機に興味を持ち始めたが、実際に進路を決めたのは高校2年の時。「パイロットになるには英語は必須。理系、文系ともにバランスの取れた勉強が必要です。夢を持つことは大事。行動の原動力になる」と子どもたちに伝えた。
 この日は切江さんと一緒にパイロットの若林聡さん(60)と、客室乗務員の三上彩花さん(27)、冨安舞さん(26)も訪れた。児童らは4人に「キャビンアテンダント(客室乗務員)に男性はいますか」「英語以外に語学は必要ですか」などと次々と質問した。
 6年の吉村希紗良(きさら)さん(11)は「特別な能力は必要ないと聞いて驚いた。私はパン屋さんになるという自分の夢をかなえるために、勉強、運動を頑張っていきたい」と話した。

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