「鎌倉殿」ゆかりの地やヤビツ峠…秦野の名所、自転車で 市などが魅力発信へ

締結式に臨んだ高橋昌和市長(左)とスルガ銀行浅田裕靖執行役員=17日、秦野市役所

 秦野市とスルガ銀行(静岡県)は自転車を活用したシティープロモーション事業推進の連携協定を締結し、共同企画「はだくる」を8月から始める。秦野市と同行の職員が自転車で市内を巡り、新たな街の魅力を交流サイト(SNS)などで発信して観光推進を図る。

 「はだくる」は、「秦野に来る」と「はだのサイクル」を掛け合わせた造語。「名水の里」と知られる同市の湧水スポットや史跡を中心に、自転車だからこそ立ち寄れる観光スポットや店などを四つのテーマで巡回し、撮影した様子をSNSなどで発信する。地元飲食業やサービス業のPRにもつなげたい考えだ。

 NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の放送に合わせた「鎌倉殿の時代へ…秦野ゆかりの地めぐり」を初回のテーマに据え、11月は名水と森林を巡る「秦野癒やし旅」、来年2月は鶴巻温泉とヤビツ峠を巡る絶景旅、同4月には「お花見ポタリング」の紹介を予定している。市の魅力発信を目的としたサイクリングイベントも検討しているという。

 高橋昌和市長は「秦野の魅力を大いに紹介できる」と期待を口にし、同行の浅田裕靖執行役員は「市の観光推進につながるように相互連携してやっていきたい」と話した。

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