“味がするテレビ”に“カラスをだます”!? バカリ、バイきんぐ・小峠、井桁弘恵が異色の研究にびっくり

TBS系では7月10日に特番「アブノーベルSHOW これがまさかの大発見⁉」(午後4:00=RKB毎日放送制作)を放送する。ノーベル賞のようにメジャーではないが、実は未来を変えてくれそうな、ちょっとアブノーマルな研究に光を当てて独自に称賛していくアカデミックなバラエティーだ。いずれも福岡県出身のバカリズム、小峠英二(バイきんぐ)、井桁弘恵が出演し、司会はRKBの田畑竜介アナウンサーが務める。

6月某日、福岡市・天神にある国の重要文化財「福岡市赤煉瓦文化館」内に特設されたスタジオで収録が行われた。赤じゅうたんに正装した出演者など厳かな雰囲気ながら笑いあふれる中で、三つの研究が発表されていく。

一つ目は「舐(な)めると味がするテレビ」。料理が映っている画面をなめると、その味を感じられるというのだ。明治大学の宮下芳明教授が2020年に開発した。VTRではジャングルポケット・太田博久が体験。その意外な活用法も興味深い。

二つ目は京都大学の山内裕教授が研究する「高級すし店の大将はなぜ不愛想?」というテーマ。一見、不可解な論理に見えるが、そこには店のサービスに関する重要な要素が詰まっていた。

三つ目のテーマは「カラスをだます!?」。約20年間カラスの「声」を収集してきた宇都宮大学の塚原直樹特任助教が、その鳴き声で「カラス被害を減らすシステム」を開発したという。その効果のほどは? また、小峠が絶句したカラスと人間の“共存”に向けた研究も紹介する。

それぞれの発表後には、バカリズムから研究者を称える“賞”も贈られる。大喜利を思わせるような一コマも見どころだ。

番組の収録後に出演者がコメントを寄せた。

バカリズム 「アブノーマルでくくるのが申し訳ないくらい、素晴らしい研究者ばかりでした」

井桁 「研究って聞いて堅苦しいのかなというか、難しくて、理解できるかなと思っていたんですけど、私たちの身近なことだったので、すごくワクワクして、すごく面白かったです」

小峠 「スタジオでもいろいろ体験させていただいて、最先端の技術を目の当たりにさせていただいた感じでした」

――印象に残った研究は?

小峠 「味覚を再現した研究ですかね、とても驚きました」

田畑 「テレビ初公開の装置を使って○○を味わっていただきましたね」

――カラスの研究もありましたね?

バカリズム 「一番実用化に近いのはこの研究じゃないかと思いましたね。実験して結果も出ているわけですから。早くそれを役に立てられるといいですね」

小峠 「おたけ(ジャングルポケット)のピンのロケが見られるのは、この番組だけじゃないですかね」

バカリズム 「貴重な映像ね」

田畑 「太田さんですね」

小峠 「太田だ、それすらも分かってないね」

バカリズム 「おたけさんで、もういいんじゃないですかね(笑)」

田畑 「甲殻アレルギーということで太田さんにチャレンジしていただきましたね、そういう方も食べられるというのがすごいですよね」

バカリズム 「本当に漫画みたいな話がついに近づいてきたんですね」

――サービスの研究はどうでしたか?

井桁 「大学で印象学を勉強していたのもあって、興味深くて、サービスってどこいってもあるものなので、これから行くたびに『ここはどんなサービスなんだろう』とワクワクして楽しくなりそうだと思いました」

田畑 「今回紹介した研究はどれも世に埋もれさせるのはもったいないですよね」

バカリズム 「変人扱いしちゃだめだと思いました! カラスと話をする…と聞かれたら『ん?』となるじゃないですか、(研究者の方々が)すご過ぎて番組のパッケージに収まりきれていないと思いました」

さらに、井桁へのインタビューも行った。

――お疲れさまでした。収録の感想から聞かせてください。

「直接研究者の方とお話しさせていただく機会って、なかなかなくって、勉強になりました。また、今、(日本で)研究されている内容が分かり、そのすごさを知って誇らしく思いました。さらに、それがこれからの生活にどう生かされていくのか、ワクワクしました」

――もし、ご自身が研究するならば、どんなテーマがいいですか?

「カラスに関する研究がありましたが、同じ生き物でも私はいつかペットを飼いたいと考えていて、ワンちゃんとかの表情とか気持ちとか読み取れたら、すごく楽しいだろうなと。小さいころから考えていて、もちろん誰もが一度は考えることでしょうけど、今日の収録をきっかけに、興味が湧きました」

――今日の収録では、そんな尖った研究をアブノーマルと称して進められましたが、ご自身にアブノーマルだなと感じる部分ってありますか?

「うーん、なんだろう。よく心の成長が止まっているとか、小学5年生みたいとか、『心は小5の男子だね』とか言われますね」

――少年ぽい性格なんですかね?

「そうですね。原っぱとか見たら走り回りたくなりますし、川とかあったら飛び込みたくなりますし、そういうところはアブノーマルかなって思います」

――井桁さんは最近、ドラマ、バラエティー、教養番組など多数出演されています。最近の活躍をご自身ではどう感じていますか?

「本当にありがたい機会をたくさんいただけているなと思って、それぞれに違った楽しさがあって、達成感も違って、幅が広がる分、一つ一つがより面白く感じています」

――活動分野の広がりは望んでいたことですか?

「そうですね。この仕事って、お芝居だったらいろんな役になれたり、バラエティーだったらいろんな経験ができたり、限界がないと思いますので。広げられるだけ広げたい。自分がやったことがないことを少しでも減らしていきたいです」

――今日のようなバラエティーに臨む際に心がけていることは?

「面白がる。まずは興味を持たないと、すごいとか、びっくりというリアクションにつながらないし。詳しくない分野や、少し難しいなと思える分野でも興味を持って面白がってみる、ということを心がけています」

――福岡出身の井桁さんですが、番組を制作したRKBへの印象は?

「そうですね、実家からも近いですし、高校時代から遊び場じゃないですけど、よく局の近所へ行ってたので、すごく身近な存在ではありました」

――よく見るテレビ番組は?

「『しゃべくり007』(日本テレビ系)と『あちこちオードリー』(テレビ東京ほか)をよく見ています」

――バラエティー系がお好きのようですね。

「バラエティー、好きです。あとトーク番組も見ることが多いです。それからクイズ番組ですね。出ることも好きなので。『(くりぃむクイズ)ミラクル9 』(テレビ朝日系)とか」

――クイズ番組への出演時に準備とかは?

「してますね。テーマがあれば、それについて。出てない時は番組の傾向を読みながら出題を予想するとか。まあ、当たることの方が少ないんですけど。ちょっとでも知識を増やせればなと思っています」

――勉強家のようですね、先ほど高校の話が出ましたが、芸能界ではわちみなみさんが同じ修猷館高校の先輩に当たるんですか?

「先輩ですね。まだ共演はないんですが、雑誌の企画で対談したことがあります。それから、作家のブレイディ・みかこさんも同じ修猷館ということで対談させていただきました。東京にいても地元の高校の先輩となると、すごく距離も近くなりますし、親近感もありますし、そういう出会いやつながりが東京で得られるのは修猷館の強みでもありますね」

――なるほど、では最後に井桁さんなりの番組の見どころをお願いします。

「近い将来、私たちの目の前に現れるであろう(最先端の)研究をいち早くチェックできる番組です。すごくワクワクした1時間になると思います。バカリズムさんがおっしゃっていたんですけど『漫画の世界』です。自分たちが夢に描いていた世界を作り上げようとされている方々がいるんだ、ということを知れたので、そのワクワクを楽しんでいただけたらなと思います」

――ありがとうございました。

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