広範囲で大気非常に不安定 台風から離れていても大雨に警戒を

4日(月)の全国天気と予想最高気温

 台風4号の北上に伴い、4日(月)午後も西日本の太平洋側を中心に大雨のおそれがある。また、台風から離れている東・北日本も、局地的に雨雲が発達する見込み。引き続き、広い範囲で土砂災害や低地の浸水、河川の増水・氾濫に警戒・注意が必要だ。天気の急変や落雷、突風、道路の冠水などにも注意が必要となる。

大雨 長引くおそれ

台風4号の予想進路

 台風4号は今後も東シナ海を北上するが、次第に進路を東よりに変えて、あす5日(火)は九州にかなり接近し、上陸するおそれがある。その後、6日(水)にかけて、西日本の太平洋側を東へ進む見込み。台風の周辺を吹く湿った空気が流れ込み、さらに台風の動きが遅いため、九州南部・奄美と九州北部は5日(火)にかけて、四国は6日(水)にかけて雨量が多くなるおそれがある。土砂災害や低地の浸水、河川の増水・氾濫に警戒が必要だ。

あすにかけての雨予想と発雷確率

 また、台風から離れている東・北日本でも、湿った空気や上空寒気の影響で、5日(火)にかけて、局地的に雷を伴い非常に激しい雨が降り大雨となる所がある見通し。この方面も、土砂災害や低地の浸水、河川の増水・氾濫に警戒・注意が必要だ。また、天気の急変や落雷や突風、道路の冠水や雨による見通しの悪化にも注意が必要となる。

蒸し暑い

週間予報(天気・気温)

 今週前半は、各地とも猛烈な暑さはおさまる見込み。ただ、北日本や北陸を中心にこの時季としては気温が高めで、湿気が多いため不快な暑さが続きそうだ。気温の数値が下がっても決して油断はせず、水分補給や休息を心がけるようにしたい。8日(金)ごろにかけて不安定な天気と蒸し暑い状態が続くが、10日(日)は晴れ間が多くなる予想で、西日本を中心に厳しい暑さが戻る見込み。

(気象予報士・高橋和也)

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