掛け声、太鼓 3年ぶり港に響く 長崎・茂木ペーロン大会 地元中学生、対抗戦で全員力漕

計7分58秒56でレースを制した白組の生徒たち。かいを掲げ笑顔を見せる=長崎市、茂木港

 長崎市茂木町の茂木港内で3日、3年ぶりに「茂木ペーロン大会」があり、市立茂木中の全校生徒69人が赤白対抗で往復700メートルを競漕(きょうそう)した。
 茂木ペーロン保存会(新田明久会長、40人)主催。今回は大人の一般レースをなくし、中学生のレースと小学生の体験ペーロンのみに規模を縮小した。

体験ペーロンで、かけ声とともにかいをこぐ子どもたち

 中学生は25人前後が乗り、大人からかじ取りを助けてもらいながら2回のタイムの合計で競った。勝利した白組団長の3年、本多昊(そら)さん(14)は「みんなが指示をよく聞いてくれて、声も出ていた。今後もペーロンに関わっていけたら」と話した。
 急きょ、大人と中学生の対決も実現。1分先に出走した中学選抜を猛追する大人たちの勇壮なかいさばきに観客がどよめいた。山口猛司副会長(41)は「期待通り、中学生は元気よくこいでいた。1人でも2人でも会に入ってくれたら」と期待を寄せた。

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