鹿児島県出水市の蕨島小学校で稲に被害をもたらすジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)を駆除するわなの手作り体験があった。考案した松永幸昭さん(73)=同市高尾野町下高尾野=から手ほどきを受け、学年ごとに作業分担して30個を仕上げた。
6月24日に開催。わなは、焼酎の紙パックを再利用する環境に優しい仕様。おびき寄せる餌として、酒かすと米ぬかを混ぜて団子状に丸めた。中に入ったタニシを逃さないよう周りを幅1~2センチほど残してパックの底を切り抜き、注ぎ口側の上部はカットしてふたに。餌を水切りネットに包み、針金でパックの内側に固定した。
完成後、児童は学校農園で田植えをし、わなも仕掛けた。6年池上莉穂さんは「ジャンボタニシがたくさん捕まり、おいしいお米ができてほしい」と期待。松永さんは「わな作りは簡単。自分も農家の役に立てると感じてもらえたら」と話した。