豊田通商、emotivEと対話型AIシステムの共同開発を発表

豊田通商株式会社(以下、豊田通商)は6月28日、株式会社emotivE(以下、emotivE)と、対話型AI関連の事業創造と市場拡大に向けて、対話型AIシステムを共同開発すると発表した。

昨今、誰もが格差無くデジタルを活用でき、ヒトと機械の新たなコミュニケーションをもたらす技術として、AIを活用した対話システムに期待が寄せられている。しかし、従来の対話技術では、対話データの蓄積と学習に莫大なコストがかかることや、応答制御が困難であることなどの課題を抱えている。このため、日常生活で汎用的に使える対話システムの実現に資する技術的解決策が求められている。

emotivEは、自由対話AI「認識モデルAI“OMOHIKANE(オモイカネ)”(以下、OMOHIKANE)」を所有している。同AIは、このような解決策を実現しうる独自の優れた推論技術とデータ構造化技術を備えており、ベンチマーク実証でも良好な結果を残している。

豊田通商は、2016年からヒトと機械のコミュニケーションを促進する電子デバイスの社会実装に向けて、商業施設などでの運用を通して同技術の実効可能性の検証に取り組んできた。目的は、利便性の高い未来の社会を実現するために必要とされる機能を提供することだ。

今回の共同開発では、さらなる対話能力強化を行うとともに、事業創造と市場拡大を実施する。今後は、共同開発による成果物をアジャイルに強化しながら事業創造と市場拡大を果たす。そして、シニアの社会課題解決、スマートホーム市場・モビリティ技術/市場・スマートシティ市場の発展など、Society5.0の実現に貢献するという。

なお、豊田通商は、OMOHIKANEの特長である機能創発と心を満たす人工対話能力をさらに充実させることで、生活におけるAI活用シーンを充足することによって、革新的な対話型AI技術と製品を提供していくと述べている。

(出典:豊田通商 Webサイトより)

© 株式会社自動車新聞社