西日本と東海は、6日（水）にかけて土砂災害に厳重に警戒すると共に、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要だ。また、九州北部は、5日（火）は高波に警戒が必要となる。

　台風4号は、4日（月）午後3時には東シナ海にあり、1時間におよそ20キロの速さで北北東へ進んでいる。中心の気圧は996ヘクトパスカル、中心付近の最大瞬間風速は25メートルとなっている。台風は東シナ海を北上し、5日（火）には九州にかなり接近し、上陸するおそれがある。その後、西日本や東日本太平洋側を東へ進み、6日（水）朝には温帯低気圧に変わる見込み。

さらに雨量増える

　台風の北上に伴い、台風周辺の湿った空気が流れ込み、西日本の太平洋側を中心に激しい雨が降っている所があり、土砂災害の危険度が非常に高まっている所がある。西日本と東海は、6日（水）にかけて非常に激しい雨が降り、大雨となる見込み。

＜5日（火）夕方までの予想雨量（多い所）＞
　四国　　　　　　250ミリ
　近畿　　　　　　200ミリ
　九州南部　　　　180ミリ
　九州北部、東海　150ミリ
　奄美　　　　　　80ミリ

＜その後、6日（水）夕方までの予想雨量（多い所）＞
　近畿、東海　　200～300ミリ
　四国　　　　　100～200ミリ

　土砂災害に厳重に警戒すると共に、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要だ。落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要で、発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めたい。

高波に警戒・注意

　九州北部や九州南部・奄美の海上では強い風が吹き、海上はうねりを伴ってしけている所がある。西日本は5日（火）にかけて、東海は5日（火）は強い風が吹き、海上ではうねりを伴い波が高く、しける所がある見込み。

＜5日（火）にかけて予想される最大瞬間風速＞
　九州北部、九州南部、四国、近畿、東海　25メートル

＜5日（火）にかけて予想される波の高さ＞
　九州北部、九州南部　4メートル
　四国、近畿、東海　　3メートル

　高波に警戒・注意し、強風に注意が必要だ。