パトカーを運転するため警察官が受講する特別な研修があることをご存じでしょうか?
訓練の様子を取材しました。
赤色灯を光らせ追跡するパトカー。パトカードライバーを育成する研修の一部です。
参加したのは機動警ら係に所属する23歳から42歳の警察官12人。
機動警ら係は勤務実績を認められた警察官が選ばれることから配属されるのが難しいとされています。
研修は10日間にわたって行われ、心構えや攻撃を受けた時の対処法を学習します。
研修生最年長の42歳尾久警部補は19年目。
去年4月念願だった機動警ら係に配属されました。
廿日市署機動警ら係 尾久和成警部補「警察といえばクラウンのパトカー。現場に(一番早く到着して)活躍している先輩たちの姿を見たらやっぱり憧れがあった」
迎えた研修最終日。
この日は教官が運転する車両を研修生が追跡します。尾久警部補もパトカーに乗り込みました。
障害物を左右に交互に交わすスラローム走行。さらに急発進する逃走車両を追いかけます。
狭く曲がりくねった道を進み、道幅よりも狭い障害物の間をすり抜け、時間にしておよそ3分ほどで訓練は終了。
実戦さながらの研修を終えた尾久警部補は今後に向けての成果を口にしました。
廿日市署地域課 機動警ら係 尾久和成警部補「ハンドリング、コース取りなんかも非常に勉強になったのでこれからも実践で生かしていこうと思う」