「健康ゲーム指導士」目指し学習 光南高、講師招き養成講座

太鼓をたたくゲームを通して高齢者役と指導者役を体験する生徒たち

 光南高(玉野市)の情報科2、3年生が、テレビゲームを通じて健康寿命を延ばし、高齢者施設や地域コミュニティーで交流の場をつくる「健康ゲーム指導士」の認定取得を目指している。養成講座を受講し、ゲームは脳の活性化に効果があることや、お年寄りが楽しみながら自然に元気になれるツールとして活用する方法を学んだ。

 養成講座は同高で開講。健康ゲーム指導士の育成を進める日本アクティビティ協会(横浜市)の川崎陽一理事長を講師に招き、音楽に合わせて太鼓をたたくリズムゲーム「太鼓の達人」などを使って授業が行われた。

 3年生40人は6月28日に受講し、ゲームをする高齢者役と指導者役をそれぞれ体験。川崎さんが「プレーする人だけでなく、一緒に画面を見ている人も効果がある」と説明し、その場にいる全員が参加できるように、太鼓のリズムに合わせて肩や太ももをたたくなど工夫した。

 現場で指導する際の注意として、初体験の人が多いため、ゲームの難易度を下げて得点が出やすいようにすることや、成績を褒めるなど声掛けの大切さも確認した。

 3年生(17)は「ゲームは良くない印象があったが、脳が活性化し健康にいい面があると分かった。ゲームをする人以外も工夫次第で一緒に楽しめたので実践してみたい」と話した。2年生は同27日に受講した。

 今後、健康ゲーム指導士として取り組みたい活動などについて作文にまとめて同協会に提出し、認定を目指す。9月には校内に地域のお年寄りを招いてのイベントを計画している。

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