台風4号あすにも県内最接近 大分

 東シナ海にある台風4号が、あす昼過ぎから夕方にかけて県内に最接近する見通しです。早ければあす明け方にも強風域に入る見込みで、高波や大雨に伴う土砂災害などに注意、警戒が必要です。

 台風4号は、現在東シナ海にあって時速20キロの速さで北北東へ進んでいます。このあと、次第に進路を東よりに変えて、あすにも九州にかなり接近し上陸する恐れがあります。この影響で、南部では降り方が強まっています。あす夕方までに予想される24時間雨量は、いずれも多いところで南部で150ミリ、中部と西部で120ミリ、北部で100ミリです。あす予想される最大瞬間風速は、海上、陸上ともに25メートルです。あす予想される波の高さは、中部の沿岸の海域で3メートル、南部で4メートルでうねりを伴う予想です。交通機関にもすでに影響が出ています。フェリーは大分と四国を結ぶ便で、あす朝から欠航を決めているところがあります。JRはすでに、大分ー博多間などで運休が出ています。また、各市町村教委によると、別府や杵築などを除く13の市と町の小中学校であすの臨時休校を決めています。気象台はあさってにかけてうねりを伴った高波や土砂災害、低い土地の浸水、強風などに注意、警戒するように呼び掛けています。

 台風の影響が心配される中、大分市の長浜神社ではあすから2日間にわたって開催される夏祭り「長浜さま」の準備が進められていました。

 下野紗弥リポート
 「神社の周辺ではすでに露店の準備が進められています。例年であれば前日テントが張られているみたいなんですけど、台風対策でまだ張られていない状態です」

 出店する屋台は100軒にのぼりますが、強風を心配してかテントを張っている店舗は見当たりませんでした。

 出店者
 「(風が)あんまり強かったらみんな片付ける。天気次第ですね、天気が悪いみたいでそれが残念ですね」

 神社によると、あすの神輿や神楽、屋台などは今のところ予定通り開催する予定ですが、天候次第では時間の変更なども考えられるということです。屋台を出しての祭りは3年ぶり、名物のおみか餅も去年より多い250本を用意しているだけに、関係者は影響が最小にとどまることを期待しています。

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