参院選2022「その1票、実は611万円!?」あなたの1票の値段&参議院議員選挙にかかる費用まとめ

2022年7月10日、第26回参議院議員通常選挙(以下、参院選)が実施されます。

国や自治体では期日前投票を促すなど、投票率を上げるためにさまざまな取り組みをしています。

しかし、投票率の水準はまだまだ低く、過去の国政選挙では50%あたりを推移している状況です。特に若年層はその低さが顕著で、前回2019年の参院選では10〜30代で投票率30%台となっています。
【参考】総務省|国政選挙の年代別投票率の推移について残念なことに有権者の約半数が投票を棄権してしまっている状況ですが、実はあなたのその1票に「611万円」の価値があると言われたらどうでしょうか。

少しだけ選挙に対する見方が変わりませんか?

そこで本記事では、参院選2022における「1票の値段」について解説していきます。

参院選2022のあなたの1票の値段は「611万円」!?

今回の参院選で選出された参議院議員は、これから6年の任期を務めることになります。

これをもとに、過去最大となる国の年間予算と最新の有権者数を当てはめて計算すると、1票の値段は以下のようになります。

国の年間予算(107兆6,000億)×参議院議員の任期(6年)÷有権者数(約1億561万人)=約611万円

今回の参院選におけるあなたの1票は、なんと611万円もの価値があるのです。

【参考】令和4年度予算政府案 : 財務省
【参考】総務省|令和3年9月1日現在選挙人名簿及び在外選挙人名簿登録者数

参院選2022にかかる費用は「約604億円」!

今回の参院選を実施するために、国は約604億円もの予算を計上しています。

これをもとに、仮に今回の参院選が前回の参院選と同じ投票率だった場合、どれだけのお金が無駄になってしまうのか計算してみます。

参院選の予算(604億円)×投票に行かなかった人の割合(100%−48.80%)=約309億2480万円

なんと、約309億円もの費用が無駄になってしまうことがわかります。

前回の参院選では571億円の予算が計上されたため、約292億円が活用されずに終わってしまったことになります。

また、選挙にかかる予算は国民が納めた税金でまかなわれています。とても単純な計算方法ですが、約604億円の選挙にかかる予算を有権者の税金でまかなうと、1人あたりの負担額は以下になります。

参院選の予算(604億円)÷有権者数(1億561万人)=約572円

参院選の実施にあたり、なんと有権者1人あたり600円に近い金額を納めている計算になるのです。

こうして考えてみると、選挙が自分と無関係でないことが実感できるのではないでしょうか。

【参考】令和4年度総務省所管予算の概要(参議院議員通常選挙関係経費)

まとめ:選挙に関わるお金はいくら?

改めて本記事の要点をまとめます。

  • 参院選2022における1票の値段は「約611万円」
  • 参院選2022にかかる費用は「約604億円」
  • 投票率が前回の参院選と同じだった場合、「約309億円」が無駄になってしまうかも…
  • 参院選の実施には有権者1人あたり「約600円」の税金が使われている

ここまで、1票の値段や価値について解説してきました。

選挙は「とっつきにくい」と思われがちですが、実はあなたの生活に直結しているものでもあります。「たかが1票」ではなく、あなたのその1票には約611万円もの価値があるのです。

選挙とは、自分の望む未来について意思表示できる貴重な場です。

今回の参院選はぜひ投票所へ足を運び、あなたの貴重な1票を投じてみてくださいね。

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(執筆協力:森しゅなつ

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