「幸福感が味わえる麺を」我が人生一番のうどんと言わせる味とは【愛情ごはん】

<客>

「我が人生一番のうどん」

「めちゃめちゃおいしい。コシがあって麺も太めでのどごしも良い」

静岡市葵区人宿町にある「うどん8」。シンプルでおしゃれな店内では、定番のかけうどんから、創作うどんまで30種類を楽しむことができます。週末には行列ができるほどの人気店です。

<うどん8 山本和広さん>

「小麦粉もそうだし、出汁もそうだし、金額を制限されずにとにかくおいしい一番のものを使って、手打ちにこだわって最高の状態で組み合わせたうどんを食べてもらいたい」

お店の人気メニューが「和風明太クリームうどん」。しめじの入った洋風クリームソースに、うどん出汁をあわせたおつゆ。明太子の塩味がきいたクセになる一皿です。京都の出汁専門店から取り寄せた、トビウオから取った出汁を使っています。

<うどん8 山本和広さん>

「全部飲み干しちゃう方が多い。出汁を使うことで濃厚なクリームの重さだけでなくちょっとさっぱり出汁のきいた感じ」

ぜひ、うどんと一緒に頼みたいのが、全7種類から選べる天ぷら。米油を使うことで軽い、サクサクの食感に。揚げたてをリーズナブルな価格で、ひとつから注文することができます。

うどん8の一番の魅力は、モチモチの麺です。茹でたてを食べてほしいと圧力鍋で調理しています。

麺はすべて、山本さんが3日間をかけて、手打ちしています。香川県の小麦粉に、炭酸水を使うなど5年をかけて独学で作り上げました。熟成時間など今も試行錯誤を続けています。

<うどん8 山本和広さん>

「本当に難しい。うどんの生地って。子どもの面倒みてるみたいな感じ。深夜に温度を見たりとか、気温と湿度を見ながら常に微調整していく感じ。もっとよくしてやろうと思う」

山本さんのうどんへの愛は、幼い頃、ひいおばあちゃんが作ってくれた一杯から始まりました。

<うどん8 山本和広さん>

「離乳食からうどんを食べていた。ひいばあちゃんが(製麺機を)キリキリ作業をずっと繰り返してきた。それをずっと見ていた。ツルツルしていて、モチモチしていて、ピカピカしていて、あれは飽きなかった。作ってくれるたびにうれしかった」

これからの季節にぜひ食べたいのが「塩レモンネギ豚うどん」。豚のロースは特製塩だれをかけて、バーナーであぶり、香ばしさをプラス。

カツオ出汁のきいた醤油ベースのおつゆと半熟卵を混ぜていただきます。お肉の香ばしさとうどんののどごしが合わさって、暑い季節でもペロリと食べられます。

<うどん8 山本和広さん>

「何か自分が一生かけて時間をかけて積み上げていくものをやってみたいと思ったときに、常に僕の近くにあるのはうどんだった。幸福感の味わえるうどん」

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