ドローンで魚群探す 横須賀で実証実験 漁師は「効率的、燃料節約にも」

実験に使われたドローン=横須賀市の長井漁港

 国産ドローンで空から魚群を探す実証実験が6月30日、神奈川県横須賀市長井の沖合で行われた。飛行艇型のドローンを漁船から発進させ、「鳥山」と呼ばれる魚群の真上に集まる海鳥の群れを追うもので、地元漁師は「効率的に探せるようになり、燃料の節約にもつながる」と期待を寄せていた。  

 川崎市などでドローンを開発する「スペースエンターテインメントラボラトリー」などが実施し、県と市、地元の長井町漁業協同組合が協力した。

 実験では全長2メートル、重さ18キロのドローンを漁船で沖合に運んで離水。海面から50~100メートルの高さで飛ばし、ドローンのカメラから送られる映像を見ながら、鳥山を探した。その後、報道陣向けにデモ飛行を行った。

 実験に使われた漁船の漁師、梶ケ谷涼さん(29)は「現在は双眼鏡で魚群を探しているが、ドローンを使えればもっと効率化できる」と話していた。 

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