参院選への関心はどの程度ある? 世代間で異なる“政治への要望”

TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月~金曜7:00~)。6月29日(水)の放送では、参院選への関心と投票時に重視することについて議論しました。

◆政治に求めるものは世代によって大きく違う!?

共同通信が行った世論調査で「参院選への関心度」について聞いたところ、「大いにある」(20.6%)と「ある程度ある」(48.7%)が約7割。そして、「投票時に重視する政策」で最も多かったのは「物価高対策・経済対策」で41.8%。次に「年金・医療・介護」(17.6%)、「子育て・少子化対策」(8.5%)で、さらには「外交・安全保障」(7.2%)、「原発・エネルギー対策」(6.0%)と続いています。

この結果を意外そうに見ていたのが、インスタメディア「NO YOUTH NO JAPAN」代表の能條桃子さん。というのも、自身のメディアで10代・20代に向けて行った調査とはかなり乖離があるそうで、そこでは「子育て・少子化対策」への関心が高く、さらには20代が最も関心を寄せていたのは「労働・雇用・働き方」。「世代によっても差があるのかな」と所感を語ります。

アフリカの紛争問題を研究する東大院生の阿部将貴さんからは、このギャップを解消するひとつの提案が。それは「世代代表の候補者」。

阿部さんは、「20代・30代の声を前面に出す候補者がいれば、そうした声も国会に届き、議論も進む」としつつ、一方で「50、60代の候補者で10代・20代の声を反映させるという政策でもいいし、まずはそっちかなとも思う」と主張します。

◆物価高、子どもの貧困…今こそ給食無償化を!

物価高対策に関連して、食文化研究家で株式会社食の会 代表取締役の長内あや愛さんは「給食の無償化」を提言します。

長内さんは「物価が高騰し、7人に1人の子どもが貧困と言われ、学校にかかるお金のなかで最も負担が大きいのが給食費。子どもたちが家庭の経済力を心配せずに栄養価が考えられた食事を1食でも取れるというのは非常に大きなこと」とその重要性を力説。さらには、「子育て支援や教師の負担軽減にも繋がる」とも。現在、一部の自治体では給食の無償化が実現していますが、その拡大を切望します。

子育て政策に関しては、所得制限の撤廃や高等教育の無償化など問題は山積。今回の参院選でも各党がさまざまな公約を掲げていますが「それこそ全部やったらいいのに」と堀。長内さんも「子育て政策というと、子どもがいない家庭はどうなのかという議論になりがちだが、もっと大きな視点で考えるとそうではない。我々世代が高齢になったときなどのことを考えれば、もはや国の問題であり、もっと話題になり、議論すべき」と話していました。

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<番組概要>
番組名:堀潤モーニングFLAG
放送日時:毎週月~金曜 7:00~8:00 「エムキャス」でも同時配信
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/
番組Twitter:@morning_flag

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