福井の新鉄道会社「ハピラインふくい」に社名変更 JRから経営分離の並行在来線、開業までに民間から1億円求める

新社名「ハピラインふくい」の看板をかける杉本達治知事(左)と小川俊昭社長=7月4日、福井県福井市大手2丁目

 2024年春の北陸新幹線福井県内延伸に伴いJRから経営分離される並行在来線(現北陸線)を運営する第三セクターの社名が7月4日、「株式会社ハピラインふくい(愛称ハピライン)」に変更された。今月中に2次増資を行い、経営基盤を整え、本格会社に移行する。

 同社の会長を務める杉本達治知事と小川俊昭社長が、新社名が書かれた県産スギ材の看板を本社入り口の廊下に掲げた。開業まで2年を切る中、杉本知事は「県民をつなぎ、愛される鉄道になってほしい」、小川社長は「県民鉄道として多くの人に親しまれるよう、発信に力を入れていきたい」と述べた。

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 資本金について、今月中に19億2千万円を増資する。内訳は県が10億5千万円、17市町が3億円、民間企業が5千万円、鉄道建設・運輸施設整備支援機構が5億2千万円となっている。増資後の資本金は25億2千万円となる。開業までにさらに民間から1億円の出資を求める。

 並行在来線準備会社の社名は昨年12月から今年1月まで公募し、1万6千件を超える応募があった。3月の取締役会で「ハピラインふくい」に内定し、6月の株主総会で7月4日付の社名変更を決定した。

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