韓国CPI、6月は24年ぶり6.0%上昇 大幅利上げ観測強まる

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[ソウル 5日 ロイター] - 韓国統計局が5日発表した6月の消費者物価指数(CPI)は前年比6.0%上昇し、前月(5.4%)から加速した。伸びは約24年ぶりの大きさで予想の5.9%も上回った。

これを受け、韓国銀行(中央銀行)が来週に初めて0.5%の利上げを実施する観測が強まった。

6月の伸び率は1998年8月以来の大きさで、中央銀行の目標である2%を15カ月連続で上回った。

前月比は0.6%上昇。予想は0.5%上昇だった。

韓国中銀は先月、今年のインフレ率が従来予想を上回る見通しを示し、7月の0.5%の利上げが適切かどうか評価すると述べていた。0.5%の利上げは韓国で初となる。

変動の激しい食品とエネルギー価格を除いたコアCPIは前年比3.9%上昇し、2009年2月以来の伸びだった。

市場関係者の多くは、韓国中銀が資本流出を抑制するため米国との金利差拡大を抑えたい考えだとみている。新韓金融投資のアナリスト、アン・ジェギュン氏はCPIについて「7月の大幅利上げの可能性を高める」とし「インフレ期待値も高水準にあり、総合指数が6%に届かなかったとしても、中銀が大幅利上げに踏み切る理由は十分ある」と述べた。

一方で、アナリストらは家計の負債が記録的水準にあり、輸出の伸びが鈍化していることから、中銀は利上げを急ぐべきではないとも警告する。

JPモルガン・チェースのアナリスト、パク・ソクギル氏は「インフレ上振れリスクと景気下振れリスクが当面混在し、政策決定はより困難になる」と指摘。「利上げは7月に0.5%、今年の残りは0.25%が3回と予想している」と述べた。

韓国は貿易と国境を超えた資本移動に大きく依存しているため対外的な衝撃に脆弱であり、国内株式市場からの資金流出とウォン安の圧力にさらされている。

こうした状況を反映し期間5年のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)は年初から30.57ベーシスポイント(bp)上昇し、52.54と20年序盤以来の高水準を記録した。

韓国中銀は尹錫悦大統領の就任以来ドル売り介入でウォン相場を下支えしている。同時に株式市場からの資本流出に対処してきた。

中銀はこの日、為替市場の変動抑制に向け6月に4カ月連続で外貨準備の一部を売却したと発表した。

売却額は明らかにしなかったが、市場介入と主要通貨に対するドルの急騰により、6月の外貨準備は94億3000万ドル減少した。