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選挙で投票用紙に記入する際、持参した筆記用具を使っても問題はないのでしょうか。コロナ禍というこもあり、使い慣れたボールペンなどを使いたいです。【宮崎市・医療事務職女性(55)】
参院選では選挙区と比例代表の2枚の投票用紙があり、有権者は候補者や政党名を記入する。県選管によると、これまでの参院選では黒鉛筆を準備してきた。一方で、質問を寄せた宮崎市の医療事務職女性(55)はコロナ禍の前から「鉛筆は書きにくく、誰が使ったか分からない物に触れることに抵抗がある」と感じていたという。
有権者が筆記用具を持ち込むことについて、県選管は「黒色の筆記用具の持ち込みは可能。鉛筆やシャープペン、ボールペンなど法令上の制限もない」と説明する。ただ、開票作業は公開されることなどから、「個人が特定される恐れがある派手な色は避けてほしい」と求める。
開票所では、候補者の得票数の集計に計数機を使う。投票用紙は計数機を通すことを前提に、折り曲げても形が戻りやすいように原料にはプラスチックを含む。インクは乾きにくいため文字がにじみ、候補者名の判別に支障が生じ、無効票となることも想定される。同選管は「確実な一票にするには、鉛筆などの方がいい」と呼びかける。
投票所ではコロナ対策として、消毒済みや使い捨ての筆記用具を有権者に渡す対応が取られる。同選管は「投票所の職員に、疑問があれば気軽に聞いてほしい」としている。