中国A株市場のIPO資金調達、上半期は世界一

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中国A株市場のIPO資金調達、上半期は世界一

深圳証券取引所。(2020年8月24日撮影、深圳=新華社記者/毛思倩)

 【新華社北京7月5日】中国A株(人民元建て株式)市場の新規株式公開(IPO)による資金調達額は今年上半期(1~6月)、前年同期比で46%増加して3千億元(1元=約20円)を突破、世界一となった。不安定な世界金融市場が世界全体のIPOに影を落としているにもかかわらず、活発さを増す中国A株市場は、世界のその他の市場と鮮やかな対照をなしている。

 金融情報サービス大手、万得信息技術(Wind)の統計によると、上半期のIPO件数は171件、調達額は3119億3700万元だった。21年上半期のIPO件数は259件、調達額は2139億9400万元であり、今年上半期のIPO件数は3割減少したものの、調達額は46%増加した。

 いくつかの大手企業数社によるIPOが資金調達の総額を押し上げた。上半期の資金調達額が100億元以上だった企業は、通信大手の中国移動通信(チャイナモバイル、519億8100万元)、石油・ガス生産大手の中国海洋石油集団(CNOOC、322億9200万元)、太陽光パネル大手の晶科能源控股(ジンコソーラー・ホールディング、100億元)の3社だった。

 世界全体のIPO件数・調達額は21年に過去最高を更新後、急速に冷え込んだ。ウクライナ危機や高インフレ、主要中央銀行による利上げなどが市場を不安定にし、多くの企業は上場計画の取り消しを迫られた。国際会計事務所KPMGの統計によると、上半期の世界全体のIPOは、調達額が前年同期比で約6割減少し、企業数では4割以上の減少となった。

 世界全体を見ると、前年同期比でIPO調達額が増えたのは、微増のアジア太平洋地域のみで、主に中国A株市場がけん引した。上海証券取引所と深圳証券取引所が世界の上位1位、2位に名を連ね、調達額の合計は世界の半分近くを占めた。