高井たかし氏から見て、山本代表は〇〇な人!れいわ新選組のキーパーソンとライブチャットまとめ【参院選2022】

選挙ドットコムは7月10日に投開票が行われる参院選に関連して、YouTubeにて「各党キーパーソンとライブチャット」企画を実施しています。

7月3日に実施された第6回のキーパーソンはれいわ新選組・高井たかし幹事長。MC鈴木とゲスト井上咲楽さん、選挙ドットコムTwitterの質問箱、そして生放送中のチャット欄から質問を高井氏にぶつけました!

気になる質問と回答の一部をこちらで公開いたします。

Q. 高井幹事長から見て、山本代表はどんな人ですか?

れいわ・高井たかし幹事長(以下、高井氏):

正直、山本代表は裏の顔がありません。

私は政治家を17年やってきて、いろいろな政治家を見てきましたが、ほとんどの人は裏表があります。
ふだん支援者の前ではニコニコして笑顔を振り撒いていても、事務所に帰ったらふんぞり返ったり秘書を怒鳴り飛ばしたり……。

強いて言えば、山本代表はみなさんが思っている以上にストイックです。あとは負けず嫌い。
街頭演説で有権者の方から質問を受け、それに答えるやり方をしていますが、答えられない質問がくると「悔しい」と言ってさらに勉強しています。

その結果、山本代表が作ったスライドは10万枚あり、1,900パターンの質問に答えられるようにしています。
そのくらい負けず嫌いで勉強家。自分に分からないことがあると、とことん調べる政治家です。

Q. 「幹事長をやってくれ」と言われた時の気持ちは?

高井氏:

正直、私は国会議員ではないので身分不相応だと思いました。でも、凄く嬉しかったです。

れいわ新選組は、ボランティアさんの力が凄い。その力を引き出せたら、れいわ新選組はまだまだ伸びると思いましたし、幹事長ならそれができると思ったので、凄くやりがいを感じています。

私は他の党にもいましたが、ボランティアが主役で、こんなに一人一人の市民に支えられている政党は他にありませんでした。

Q. 討論型の演説スタイルを考えたのは、誰ですか?

高井氏:

山本代表自身です。
5〜6年前の、参議院議員時代(れいわ新選組を立ち上げる前)からやっているのではないでしょうか。

今までの政治家だと、自分が言いたいことをつい喋りたくなって、最初に演説をしてからいろいろと意見を聞くパターンはよくありました。
(山本代表は)最初からいきなり「はい、みなさんどうぞ」ですからね。

「答えられない質問がきたらどうしよう」と普通は考えるので、やっぱり勇気がいりますよね。

Q. 討論型のスタイルにすることで、聴衆の反応は変わりましたか?

高井氏:

変わったと思います。毎回、みなさんの手が積極的に挙がる。

会議をして「質問がある人はいますか?」と聞くとシーンとなることが多いですが、れいわ支持者は「待ってました」と言わんばかりに質問します。

政治を自分ごととして捉え、「自分たちが主役だ」という感情がみなさんに生まれてきていると思います。

Q. 街頭演説の見せ方で工夫していることは?

高井氏:

街頭演説が命だと思っているので、音響機材をはじめ街頭演説にはある意味お金をかけています。

元々ライブとかに携わっていたスタッフ達が集まっていて、本格的にそのまま音楽をやっても良いくらいです。

選挙中ではありますが、実際に街頭演説の最中に「フェス」というライブを入れていますし、そういうプロが集まっているので街頭演説には力を入れています。

Q. これから組織票を開拓していく?

高井氏:

れいわ新選組の最大の強みは、一人一人の市民に支えられていることです。

他の党のように業界団体や労働組合、宗教団体などの組織票をもらってしまうと、そこにしがらみというか気を使わないといけなくて、本当に一人一人の市民に寄り添った政治ができなくなってしまいます。

「県連や支部を作って欲しい」という要望もよくいただくのですが、私の今までの経験だと、県連や支部などの組織ができてしまうとボランティアさんと対立して、(ボランティアさんが)自分達が思う通りできなくなって結局離れていってしまいます。

そういう苦い経験があるので、私は新しい政党のスタイルとして今のれいわ新選組のままで良いと思っています。

Q. 「消費税増税は、社会保障のためではなく法人税減税の穴埋めに使われている」というのは本当?

高井氏:

本当です。これは、声を大にして言いたい。

事実として、元々消費税は特定財源ではなくて一般財源なので、何に使っても良いのです。
消費税法にお題目のように「社会保障に使います」という一文がありますが、そうだとしたら本当は特定財源にしないといけない。
一般財源であることは財務省も認めていて、お金に色はないので使い道は自由なのです。

もう一つ事実としてあるのは、消費税が導入された平成元年から今まで我々は全部で消費税を236兆円払っています。
一方で、法人税は消費税が上がるたびに値下げされている。トータルで193兆円引き下げられていて、これが(消費税収入の)73%分に当たります。

そもそも、消費税が導入された平成元年にはどういった議論だったかというと、直間比率の見直しです。
「日本の場合は直接税が大き過ぎるから、間接税を大きくしましょう」と言っていたのが、いつの間にか逆転して今や消費税が一番多いのですよ。
直接税(法人税と所得税)を下げて消費税を上げる、というのが元々の目的でした。
ただ、「それがいき過ぎて、消費税の73%が法人税減税に回っているのはおかしいでしょ」ということを我々は言っています。

Q. 今の政権与党とれいわの積極財政の違いは?

高井氏:

よって立つ理論は一緒だと思っています。そういう意味では、自民党の積極財政派がもっと増えて欲しい。

ただ、与党との最大の違いは使い道です。与党は積極財政したことによって防衛費を倍にするなどの使い道ですが、我々はそうではない。

我々は、生活に苦しんでいる方への現金給付や、大学院までの教育無償化、奨学金に苦しむ学生への支援、あるいは介護士や保育士の給料が安過ぎるので、そういったところに手当をしていきます。

Q. れいわ新選組にとっての激戦区を3つ教えてください。

高井氏:

強いて言えば、東京の山本代表には何としても通ってもらわなければなりません。
電話調査などでは「山本代表は通るのではないか」という予想も事前に流れていましたが、最近は維新が猛追しています。

我々は5つの選挙区に厳選して候補者を出してます。
「他の党みたいに全員立てれば良いじゃないか」という声も支援者からありましたが、我々は政権を目指す党なので、泡沫候補を出して比例票を稼ぐのは……。

きちんと勝負になる5つの選挙区を選びましたので、東京・大阪・埼玉・愛知・福岡、いずれも最重点選挙区です。

Q. もし他の党かられいわに入りたい人がいたら、どんな人でも受け入れますか?

高井氏:

政策の一致が必要ですし、「どんな人でも」とはならないですね。

ただ、全部の政策を一致するのは難しいと思っているので、やはり我々が一番大事にしている「積極財政」「消費税廃止」がポイントだと思います。
そこが一緒でも、例えば原発の考えが全く違うとか外交防衛の考えが真逆だとか、根幹の部分があまりにも違う人とは一緒にできないと思っています。

街頭演説に行くと「隠れ太郎ファン」がいまして……。
れいわ新選組の人数がもう少し増えて参議院選挙で躍進すれば、そういった人達がどんどん入ってきてくださると思います。

あと、今のままの野党で良いとは誰も思っていないはずなので、これからは野党再編になると思っています。
もう一度政権交代を担える新しい強い野党を作っていくために、一度野党が分裂状態、カオスな状態になり、そこからもう一回野党再編となった時には、そのリーダーは山本太郎しかいないと私は思います。

山本太郎の元にみんなが集まる構図になると見ています。

Q. 立憲民主党や共産党との関係は?

高井氏:

政策の中身でそんなに違いがあるとは思わないです。
ただ、先の国会の対応でも「本気で政権を取りに行く迫力があったのか」と……。

プロレスというか、与党ともなぁなぁでやってしまっているところが我々にとっては不満なので、今のままで他の野党と「一緒に仲良く手を繋ぎましょう」と言うつもりはありません。

ただ、立憲民主党のなかには「今の立憲民主党では駄目だ」「立憲民主党は変わらなければいけない」と言う人達がいます。
なので、そういった人達と一旦バラバラになるかもしれないけれど、そうなったうえでもう一回手を結んでいくプロセスになるのではないかと思っています。

特に立憲民主党が消費税減税に舵を切ってくれたので、そういう意味では政策面でそんなに違いはないと思っています。

Q. 視聴者にメッセージをお願いします!

高井氏:

山本太郎はじめ、選挙区5人の候補者と全国比例9人の候補者が立候補しています。
多彩な良い候補者ばかりなので、ぜひご期待いただいて、れいわ新選組に一票を託していただければと思います。

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第7回の「各党キーパーソンとライブチャット」は、7月5日(火)21時からNHK党・立花孝志党首を招いて実施いたします。

事前の質問をTwitter質問箱にて受け付けております。
質問の最初に「NHK」をつけてくださいね!

また、立花孝志党首に続いて7月5日(火)21時30分から社民党・福島みずほ党首を招いて第8回を実施します。

こちらも事前の質問をTwitter質問箱にて受け付けております。
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