岡山・創志学園 甲子園へ5回導いた名将と挑む「最後の夏」 夏の高校野球【甲子園へのキセキ~プロローグ~】

© 株式会社瀬戸内海放送

開幕まであと4日、夏の高校野球香川大会・岡山大会がいよいよ9日から始まります! 「甲子園へのキセキ~プロローグ~」と題して、甲子園を目指して熱く戦う球児たちのキセキをお伝えします。

今回は岡山大会、春の中国大会の頂点に立った創志学園です。この夏、選手全員がある強い思いに向かっています。それは「最後に甲子園へ連れていく」。チームを一躍全国区に押し上げた名将との最後の夏に更なる成長を描きます。

元気な声が響きわたる中国大会の覇者・創志学園のグラウンド。そのグラウンドにはこの夏、一際強い思いがあふれています。

(創志学園/横井寿海 主将[3年])
「チーム全体が同じ思いを持って甲子園に行くっていうのが目標です。自分たちも最後ですし、監督さんも最後なので同じ思いだと思うので」

練習が始まる2時間前、1人もくもくと整備する長澤宏行監督。2010年の創部からチームと共に歩み、選手と歴史を作ってきました。

センバツ初出場 決定の日(2011年)

創部1年目にはいきなり春のセンバツに出場。春夏合わせて5回、チームを甲子園へ導き一躍、全国区に押し上げました。

その名将がこの夏限りでの退任を表明しました。

(創志学園/横井寿海 主将[3年])
「驚きはあったんですけどすぐに『自分たちが最後(甲子園に)連れて行ってやろう』という気持ちになったので、それは多分、3年生全員が思っていたことなので、最後、自分たちが連れていくっていう思いがより一層強まった」

(創志学園/長澤宏行 監督)
「そういうの(今夏での退任)を子どもたちにあまり感じさせないような、私には最後ですけど、子どもたちが主役だと思うので」

長澤監督が選手たちに絶えず教え続けてきたことがあります。

2022年の春、県大会から中国大会の決勝までほとんど一人で投げ抜いたエース・岡村洸太郎。監督からかけられた「ある言葉」が日々の練習を変えました。

(創志学園/岡村洸太郎 投手[3年])
「(長澤監督から)『勘違いするなよ』と言われていて、(背番号)1番を着けているとかそういうのは関係なく、チームでは1番と4番バッターが大事ってよく言われているので、初心に戻って1日1日練習するようにしています」

(創志学園/長澤宏行 監督)
「『野球を学ぶ』のではなく『野球で学ぶ』というか、野球の中で学んでいくという姿勢は持ってきました、ずっと。いろいろ失敗もあるでしょうけどへこたれないように、絶えずそのことは教えています」

「人間としての成長」を見すえ、選手と学びながら野球に打ち込んできた名将。その大きな決断はチームの絆をより強くしました。

(創志学園/横井寿海 主将[3年])
「今までだったら1個のミスを流していたところが、そのミスで負けるというのを身に染みて思い知っているので、そこで発言する選手が増えたっていうのが、その夏にかける思いがより一層強くなった部分かな」

2018年の夏を最後に、立てていない甲子園のグラウンド。この夏、創志は監督・選手が一丸となり新たな成長をつかみ取ろうとしています。

(創志学園/長澤宏行 監督)
「良いチームができて、この子たちと一緒に夏を戦えるという。3年生のやってきた重みと自分の指導者としての重みとをプラスして真剣に戦いたい」

創志学園は大会6日目、マスカットスタジアムの第2試合に登場。金光学園 対 笠岡商の勝利校と対戦します。