住民の交流、居場所に 国富有志 地域食堂を開設

地域食堂「あったかごはん」に訪れた親子連れへ、カレー弁当を手渡す福永洋子代表(左から2人目)ら

 子どもから高齢者まで幅広い世代の居場所をつくり交流促進を図ろうと、国富町の住民有志が新たに地域食堂「あったかごはん」を開設した。町内各地の公民館などで月1回、手作りのカレーを提供し、住民同士の絆づくりを後押しする。
 同食堂は住民有志でつくる「あったかごはんクラブ」(福永洋子代表)が運営。住民同士の接点をつくり、地域ぐるみで子育てに取り組む機運を高めようと昨年7月から準備を進め、既に開設されている子ども食堂の見学や、食品衛生責任者の資格を取得してきた。
 初の開催日となった6月29日は、同町三名の光西寺(福永義弘住職)でカレー弁当を提供。同クラブのメンバーに加え、地域住民も協力して作ったカレーは、コロナ禍のためその場で振る舞えなかったものの、地元の小学生や保護者らが次々と会場を訪れ、笑顔で弁当を受け取っていた。
 地域食堂は毎月、最終水曜日に開催。今月27日は同町の尾園公民館で開く予定という。福永代表は「一歩踏み出せて幸せな気持ち。今後もいろんな人と知り合い、交友の輪を広げ、各地域で住民の憩いの場所をつくっていきたい」と話していた。

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