中国の民間航空市場、引き続き回復傾向示す

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中国の民間航空市場、引き続き回復傾向示す

6月25日、北京大興国際空港の廊坊シティエアターミナルで旅客の手荷物を預かる職員。(廊坊=新華社配信)

 【新華社北京7月5日】中国ではこのところ、民間航空の話題がソーシャルメディア(SNS)の人気検索ランキングに入っている。検索が増えている背景には、中国の航空輸送市場が好調な回復傾向を示していることがある。

 青海省にある西寧曹家堡国際空港の1日当たりの旅客数が6月23日、延べ1万人を超え、6月初めの6倍になった。フライト数の急速な回復に伴い、座席利用率も60%以上まで回復し、6月初めから約2割増えている。

 同空港を運営する青海空港市場部の王英俠(おう・えいきょう)副総経理は「青海省の観光シーズンが到来し、省をまたいだ観光市場の回復に伴い、空港の旅客数も安定した伸びを保つと見られる」と説明した。

 今年3月以降、全国民間航空の1日当たりのフライト数は最も少ない時期で通常の約18%にとどまっていた。6月以降は民間航空の輸送回復ペースが加速し、同月20〜26日の1日当たりの平均フライト数は9860本となり、2019年の60%まで回復した。1日当たりの平均旅客輸送量は80万4千人で、19年の46%まで回復。特に24〜26日は、民間航空の1日当たりのフライト数が3日連続で1万本を上回った。

 中国民用航空局の関係部門の責任者は、新型コロナウイルス感染症の予防・抑制状況が全体的に改善し、複数の民間航空の困難緩和政策が実施されたことで、航空輸送市場の回復傾向が顕著になっているとの見解を示した。

中国の民間航空市場、引き続き回復傾向示す

6月25日、旅客を乗せ廊坊シティエアターミナルを出発する空港バス。(廊坊=新華社配信)

 ニーズが回復したことで、航空運賃も正常な水準に戻りつつある。フライト情報アプリ「飛常準」のデータによると、国内旅客便チケットの平均実勢価格は3月の時点で494元(1元=約20円)だったが、5月には651元まで30%以上上昇した。新型コロナ感染症が発生してからの2年余りの間、航空輸送市場では有効需要が著しく不足し、国内路線の平均運賃は長期にわたり業界の平均公開運賃の水準を大幅に下回っていた。民間航空の関係者は、現在の需要増が航空運賃を本来の価値に戻しているとの見方を示している。

 旅行サイト大手「去哪児網(Qunar.com)」のビッグデータ研究院の蘭翔(らん・しょう)院長は、フライト数の増加に伴い、航空運賃が安定化していると分析。現在の状況から見て、夏季のフライトは保障されており、夏季の平均運賃は19年同期よりやや低い水準になるとの見方を示した。

 国際旅客便を見ると、中国南方航空がこのほど国際線7路線を再開し、週36本の国際便を48本に増やし、渡航先の国・地域を20から27に増やすと発表した。アモイ航空や中国国際航空、海南航空など複数の航空会社も国際線の再開や増便計画を発表している。

 民用航空局運輸司の梁楠(りょう・なん)司長はこのほど、国務院の合同予防・抑制メカニズムによる統一的計画の下、同局が一部の国と協議を進めており、国際定期便を段階的かつ着実に増やし、人的往来のニーズを満たしていくと述べた。