TVアニメ「『オリエント』第2クール『淡路島激闘編』」内田雄馬 インタビュー

「自分がそもそも何と戦わなければいけないのか、それが大事なのだと思います」

鬼神の襲来により、人ではなく“鬼”が覇権を握る日ノ本。“最強の武士団”の結成を誓って故郷を飛び出した武蔵(内田雄馬)と鐘巻小次郎(斉藤壮馬)は、旅の途中で出会った服部つぐみ(高橋李依)と3人で“鐘巻武士団”を結成する。数々の出会いや戦いを経て、鬼を倒す唯一の武器「鬼鉄刀」を手に入れた武蔵は、いよいよ夢への第一歩を踏み出した――。

そうした物語を描いた、大高忍の人気漫画原作のTVアニメ「『オリエント』第1クール『安芸旅立ち編』」は、今年1~3月に放送。そして、7月11日よりスタートするTVアニメ「『オリエント』第2クール『淡路島激闘編』」(テレビ東京ほか)では、播磨で日ノ本最強と謳われる“五傑将”の1人・上杉竜臣(前野智昭)が率いる“上杉武士団”と出会うところから始まる。そして、武蔵たちは、武田尚虎(日野聡)の助けもあって、巨大鬼神“砲戦竜八岐大蛇”の討伐に参加することになり…!? 今回は、第1クールに続き武蔵を演じる内田雄馬を直撃! 第1クールの振り返りから第2クールの見どころまでを語ってもらった。

――第1クールの全12話を振り返って、いかがですか?

「第1クールは、まだまだスタートのお話だったと感じています。武蔵が“鐘巻武士団”を結成し、武士としての第一歩を踏み出しました。“最強の武士団”になるために大切なことを、1クールかけてたどっていった感じがありましたね」

――数々のキャラクターが登場しましたが、内田さんが好きなキャラクターは誰ですか?

「自分が演じている武蔵ですかね。武蔵って、普通の主人公とちょっと違う感じがするんです。知らないものを知って成長していく人というよりは、物語が始まった時から周りが見えていて、周りのことを気にした結果、周りに合わせることができてしまった。だから、鉱夫学校でも優秀だったりしたんですけど、いろいろなことをした上で、自分で選んで進んでいくという主人公像がすごく新鮮でした。何もないところから1個ずつ手に入れていくというのが少年漫画では王道的だと思うんですけど、そことはちょっと違うのが武蔵であり、『オリエント』全体の面白いところなのかなと思います」

――武蔵にとって小次郎とつぐみというのは、仲間であり大きな存在だと思いますが、絆が深まったなと感じたことはありましたか?

「3人の関係で特別何かが変わったという感じはしていなかったですね。もともと小次郎とは友達ですし。第1クールでは、憧れていたものに武蔵や小次郎が真っすぐに向かっていき、その中でつぐみと出会い一緒に旅をします。そこで3人が仲良くなっていくのかと言えば、そうでもないというか…。この3人って、結構気を使う人だったりするんですよ。最初も“どうやって仲良くしたらいいのか分からない!”みたいな、コミュニケーション下手な部分が出ていました。なので、“仲が良いから一緒に行こう!”とかではなく、各々が何となく自分の居場所を探した結果、“鐘巻武士団”という場所ができただけなのかなっていう気がしています。信用している部分もあれば、そうでない部分もあるし、みんなが気を使いながら居心地のいい距離感でいられるのが3人の関係性なのかなって」

――第2クールから、武蔵は小次郎とつぐみと分かれて、別の小隊に配属されてしまいます。第1クールのアフレコでは、小次郎役の斉藤壮馬さんとつぐみ役の高橋李依さんと一緒だったことが多かったと聞いていますが、寂しさはありませんでしたか?

「寂しいというのはありますけど、それとは別に、(コロナ禍でアフレコが少人数制のため)2人だけではなく、皆さんと会えないことが寂しいですよね(笑)。それは、やはりこのご時勢だからなんですけど…」

――第1クールでは、第12話で猿渡みちる(安野希世乃)が登場しましたよね。鉱夫学校で禁欲生活を強いられてきた結果、極度の年上好きになってしまった武蔵がみちるにトキめいたというのが驚きであり、面白かったのですが、彼女に対しては、どんなことを思っていますか。

「彼女との絡みは好きでしたね。みちるにしゃべり掛けたいのに、横で小次郎とつぐみがうるさくて話せないっていう…。ああいう状況って、ありそうだなって思いました(笑)。“しゃべりたいんだからお前ら静かにしてくれよ!”っていう…。あそこは、アフレコをしている時も面白かった気がします」

――上杉竜臣や島津秋弘(内山昂輝)、尼子勝巳(梶原岳人)など、新たな武士たちが登場する第2クールですが、武蔵を演じる中で感じたことはありますか?

「第2クールを演じてきて、武蔵の人間像が“アニメならでは”の表現も加わり、直情的でパッションタイプの部分が伝わりやすくなっているかと思います。そこはアニメ全体の見どころだと思いますし、皆さんにも楽しんでいただけるのかなと思います」

――第2クールでは、血のつながりや“武士とは何か”ということが描かれていくと思います。同時に「オリエント」を見ていると仲間というのは心強いなとも思うのですが、内田さんは、たとえば何かと戦い行くとしたら、誰を連れていきたいですか?

「あまり、誰かと一緒に戦おうとかは考えない方がいいと思います。自分が立ち向かうべきものは自分だけで立ち向かって、もし助けてくれる人がいたとしたら、それは奇跡みたいなことで、ありがたいことなんです。なので、自分がそもそも何と戦わなければいけないのか、それが大事なのだと思います。その人の人生はその人のものでしかないわけですから、自分が何をしたいのか、何が大事なのかという前提がないといけないというか。ただ、人は1人では生きていけないというのも事実なので、自分のことだけを考えていればいいというわけでもなく、周りをよく見て、こういうことをしてあげようとか考えることは大事だと思います。そうすることによって、思いを返そうと思ってくれる人が現れたりするかもしれません。だから、最初から誰かに助けてもらうことを前提で考えるのは違うのかなって思うんですよね」

――それは、第2クールの第14話(7月18日放送)で武蔵が秋弘に言われる「誰にすり寄れば、自分が得できるか…品定めしてただろ」という言葉にも通じるなと思いました。

「そうですね。打算というより、人を思いやることが大事なんだと思います」

【プロフィール】

内田雄馬(うちだ ゆうま)

9月21日、東京都生まれ。A型。アニメ「デリシャスパーティ♡プリキュア」(テレビ朝日系)や「東京ミュウミュウ にゅ~♡」(テレビ東京系) などに出演中。11月12日・13日には『YUMA UCHIDA LIVE 2022「Gratz! / your world, our world」@日本武道館 -2DAYS-』を開催。

【作品情報】

『オリエント』第2クール『淡路島激闘編』」
7月11日スタート
テレビ東京ほか
毎週月曜 深夜1:30~2:00

今年1~3月に放送された第1クール「安芸旅立ち編」の続編。故郷を飛び出した武蔵(内田)は、小次郎(斉藤)、つぐみ(高橋)と“鐘巻武士団”を結成。播磨で竜臣(前野)率いる大武士団“上杉武士団”と出会い、淡路島を飲み込んだ巨大鬼神の討伐に向かう。

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取材・文/塚越淳一 撮影/鈴木大喜 スタイリング/奥村渉 衣装協力/ANEI、HERGO、NARRATIVEPLATOON

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