神奈川・開成南小に学童保育所が完成 児童数増加、定員120人受け入れへ

開成南小学校に完成した学童保育所1階保育室=開成町みなみ

 人口増加率で神奈川県内トップの開成町で児童数が増加している同町立開成南小学校(同町みなみ)の敷地内に学童保育所が完成し、1日に式典が開かれた。これまで学校内で定員オーバーだった状態から、広々としたスペースで子どもたちが過ごせるようになる。

 保育所は同校グラウンドの一角に木造2階建て(延べ床面積390平方メートル)を1億3500万円かけ建設した。温かみのある内装と開放的な間取りの保育室3部屋で定員120人を19日から受け入れる。

 町南部では住宅開発が進み人口が急増し、2020年度の国勢調査では人口増加率7.7%。児童数の増加で10年に建てられた同校の児童数は開校時の約500人から現在は約650人まで増えた。

 学童保育も近隣施設と校舎内に段階的に拡充したものの、現在は定員80人に対し約110人が利用し、教室も手狭な状態だった。定員40人分が増えたことで、同校の遠藤悟校長は「子どもたちにはいろいろな場で個性を育ててほしい」と期待した。

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