伊波氏やや先行、古謝氏猛追 本紙・共同電話世論調査 鍵握る無党派層 「関心」8割「未定」なお3割

 10日投開票の第26回参院選に向け、琉球新報社は共同通信と合同で2日から4日間、沖縄県内有権者を対象に電話世論調査を実施した。本紙の取材を加味し、情勢を分析すると、沖縄選挙区(改選1)は「オール沖縄」勢力からの支援を受ける無所属現職の伊波洋一氏(70)がやや先行し、自民新人の古謝玄太氏(38)=公明推薦=が猛追している。ただ投票先について約3割が「まだ決めていない」と回答しており、投票先未定の割合が高い無党派層の動向が勝敗を左右しそうだ。 

 NHK党新人の山本圭氏(42)、参政党新人の河野禎史氏(48)、幸福実現党新人の金城竜郎氏(58)は支持が広がっていない。

 伊波氏は共産、社民支持層の9割超を固め、立民支持層の8割もまとめた。無党派層の3割の支持を得る。 古謝氏は支持層が最も厚い自民支持層の7割超をまとめ、推薦を受ける公明支持層のおよそ5割を固めた。

 参院選については「大いに関心がある」「ある程度関心がある」が合計78.9%に上った。「あまり関心がない」「まったく関心がない」は計21.0%で、「分からない・無回答」が0.1%だった。

 投票先を「決めている」と回答したのは45.0%で、「だいたい決めている」とした20.9%と合わせて65.9%だった。「まだ決めていない」としたのは33.2%。「分からない・無回答」は0.8%だった。(22参院選取材班)

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